コピルアックブロク画像

コピルアック(コピルアク) ジャコウネコのフンと生豆の関係

2012.12.24

コピルアックというコーヒーは日本ではあまりなじみのないコーヒーです。インドネシアの特産品でもありますが、本場のインドネシア人の中でもコピルアックがどのようにして出来るのか?ということを知っている人はほとんどいないでしょう。

 

このKoki’s Kopi Luwakのネットショップを開設して最も多いお問い合わせは、「ジャコウネコのフンと生豆は触れているの?」という内容です。いくら200度以上の高熱で焙煎をしたといっても、ジャコウネコのフンの中にある生豆であれば皆様が「ヤバイ」と思われるのはごもっともであります。

 

そこで今回のブログではジャコウネコのフンと生豆の関係についてお話ししたいと思います。

 

まず結論から申し上げますと、ジャコウネコのフンと生豆は決して触れておりません。ご安心ください。また、Koki’s Kopi Luwakの生豆をインドネシアから空輸で出荷する際にはインドネシアの検疫をパスし、日本に入荷する際には日本の検疫もパスしております。

 

まず、ジャコウネコのフンとコーヒー豆の関係をお話する前にコーヒー豆の構造につきまして簡単にご説明いたします。コーヒー豆というのは「赤い皮」「果肉」「パーチメント」「シルバースキン」「生豆」の5層構造になっています。これを写真で解説いたします。

 

まずこれがジャコウネコに餌として与える前のコーヒーの赤い実になります。一粒の赤い実の大きさは小指の第一関節くらいになります。

 

赤い実を一つ取り出して分解してみるとこのような感じになります。こちらの写真は、右上から「赤い皮」「パーチメント」「生豆」の順で並んでいます。「果肉」というのは非常に肉厚が薄く、また「シルバースキン」も非常に薄い皮のため、ダレてしまいこの写真には写っていません。

 

さて、ジャコウネコがこの赤い豆をどうやって食べるかですが、まず赤いコーヒー豆を一粒口の中に入れます。そして口の中で「カシカシ」と音を立てて赤い実を噛みます。しかしそれは生豆を取り出すためでは決してありません。これは「赤い皮」をパーチメントから外すために噛んでいるだけです。

 

この写真では分かりづらいのですが、「赤い皮」と「パーチメント」はかなり強めに引っ付いています。しかしジャコウネコは器用に「赤い皮」と「パーチメント」を口の中で分離させます。

 

その後「ペッ」と赤い皮だけを吐き出します。そしてパーチメントの周りについている果肉をまるでキャンディーを口の中で転がすようにして舐めるのです。

 

パーチメントの周りについている果肉の味ですが、私が舐めてみたところ非常に甘く、味のイメージは“ピーチキャンディー”が最も近いと感じました。

 

さてパーチメントについている果肉をしゃぶった後、ジャコウネコはパーチメントをゴクンと飲み込みます。しかしパーチメントというのはコシがある硬い皮で、これはジャコウネコの胃では消化できません。そのため「シルバースキン」と「生豆」はパーチメントがあるため、ジャコウネコのフンには触れていないのです。

 

こちらがパーチメントの中にある生豆です。このように生豆はパーチメントで守られています。ジャコウネコのフンに接触しているのは生豆ではなくパーチメントになります。

 

ジャコウネコのフンがついたパーチメントの写真は掲載いたしませんが、フンつきパーチメントをLJAインドネシアの敷地に持って帰り洗浄してきれいにします。これは衛生上および宗教上の理由によるものです。

 

衛生上の理由は説明不要かと思いますが、宗教上の理由というのは、この精製工程を行っているスタッフは私を除いて全てイスラム教徒です。彼らの教義ではフンがついた豆を市場に出すことはHaram(教義上の禁止事項)となるため、洗浄の工程は必須となります。

 

完全にきれいにしたパーチメントは脱穀機で生豆とパーチメントに分離され、生豆だけを取り出しております。

 

これがLJAインドネシアの敷地にある脱穀機です。この装置、動かすと「グワ――――ン」というものすごい騒音がするのですが、きちんとパーチメントから生豆を取り出すことが出来ます。

 

ちなみにこれがジャコウネコの写真です。

 

 

このコピルアックを精製するプロセスに関しましてはいろいろとブログに記載しております。もしご興味がおありでしたらこちらをクリックしていただくと、いろいろな項目をご覧いただくことが出来ます。