インドネシアとベトナムのコーヒー その1
2013.11.19
コピルアックの別名はジャコウネココーヒーとも呼ばれておりますが、ジャコウネコというのはインドネシアだけではなく、マレーシアやフィリピン、そしてベトナムにもいるようです。
ベトナムにはまだ行ったことは無いのですが、テレビで見る限りインドネシアとはかなり様子が違うように見えました。どちらかと言えば中華風な印象を受けたのですが、やはり中国とは陸続きだけあって、影響は色濃く受けているのかなと思います。
さて、先般のブログではベトナムのロブスタについて書きましたが、そういわれてみれば近所のカフェにお邪魔した時も「ベトナム産ロブスタ」が置いてあったのを思い出しました。
ベトナムとコーヒー・・・・。
この資料を拝見すると、ベトナムは世界第二位のコーヒー生産国。コーヒーと言えばブラジルをはじめとした南米やアフリカがすぐに思い浮かぶかもしれませんが、実はベトナムがこんなにも上位にいるとは普通の方でしたらすぐに想像は出来ないのではないかと思われます。
喫茶店でもブラジルやエチオピアなどと地名が書いてあるメニューを見ることはありますが、ベトナムというのは私の近所のカフェで初めてお目にかかりました。ちなみに「インドのロブスタ」も置いてあります!!
ベトナムで生産されるコーヒーはロブスタが多いと聞いたことがあるのですが、想像するにインドネシアにいながらにして、近所にロブスタの生産をしているにも関わらずベトナムからコーヒーを輸入したほうが安いという事態に今、インドネシアは陥っているのではないかと思います。
実はこういった現象はコーヒーだけではなく、農作物などでもしばしば見受けられます。
インドネシアはご存じの通り南国で、パパイヤやマンゴーといった果物が豊富に収穫されます。コピルアックのジャコウネコには通常バナナを与えておりますが、パパイヤやマンゴーといった高級な果物も餌にしております。
ジャコウネコを飼育している中部ジャワのMuria山、Keletの地域では自分たちの敷地にパパイヤやバナナの木を植えており、それがジャコウネコの餌になるのですが、現在中部ジャワの各地ではこういった果物を自分たちで育てる農家が少しずつ増えています。
それはなぜか?
一見するとこのインドネシアの広大な国土で果物を栽培することなどたやすいようにも見えますが、実はかなりの果物がタイやフィリピンなどから輸入されているとのこと。
もちろん国内で栽培はおこなわれているものの、需要が供給に追い付かず輸入で供給を満たしているという現状があります。そのため国内栽培で安価に果物を栽培できれば需要はあるので果物を国内市場に供給しようとする農家が増えているようです。これは私も意外でした。
こういった果物以外でも見ることが出来ます。例えば砂糖です。砂糖は中国からの輸入がかなり多くなっており、砂糖の市場価格は下がる傾向にあります。そのため国内サトウキビ農家が安値で売らざるを得ず、中部ジャワのある地域のサトウキビ農家や砂糖のメーカーがジャカルタの農業省だか商業省に「中国製の砂糖の輸入を差し止めよ!!」と陳情に行ったというニュースがテレビで流れていました。
これはインドネシア政府としても困るでしょう。
仮に砂糖の輸入を差し止めれば、国内の砂糖産業は儲かります。しかし砂糖の価格は上がり、国民の生活が圧迫される事態が起こります。
それではインドネシアのコーヒーです。ベトナムから安価なコーヒーが入ってくると、インドネシアのコーヒーは??
次回、お楽しみください!!
写真は本文とは関係がありませんが、マレーシアのラーメンです。日本のラーメンも大好きですが、このラーメンがもし日本にあれば・・・・。
通うだろうな~
Sampai Jumpa Lagi,
Koki