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コピルアックの味と品質2

2013.9.13

以前ある有名なラーメン店の前を昼食時に通りかかった時のこと。いつもは行列が出来ているのにその日は誰も並んでおらず、不思議に思っていたところ、扉に「本日はスープの出来が悪いため開店いたしません」という貼紙があるのを見つけました。

 

行列のできるラーメン店とはこんなものかと驚いたことがありますが、実はコーヒーの業界でもしばしば「今年は○○産の豆は出来が悪く仕入れなかった」という話はあります。味にこだわりがあれば、あまりよくない味のコーヒーをお客様に提供するくらいならば提供しないほうが良いという判断でしょう。

 

ところが弊社はコピルアック通販の専門店の為、コーヒー豆を販売しないわけにはゆかないのであります。かといって品質や味の落ちるコピルアックを販売することもできず、昨日のブログで書きましたような「コーヒー豆のハズレ年」にあたってしまったとしても、何とか良品のコーヒーの赤い実をジャコウネコに餌として与える必要があります。

 

中部ジャワではまだコーヒーの赤い実の収穫シーズンは終わっておりませんが、残念ながら今年はハズレ年であったのは間違えありません。

 

ハズレ年の傾向としてはどうやら多雨が影響しているようで、今年のインドネシアは雨期がいつもよりも長かったため、全体的にコーヒー豆の出来が良くないとコーヒー農家からの情報がありました。

 

いつもコーヒーチェリーを調達している地域の豆の出来は今年は悪いとの話を受け、急きょ少量のジャコウネコのフン付豆を購入し中を見てみたところ、やはり白い豆が多く、味も少し抜けている感じがするではありませんか・・・・。

 

先ほどのラーメン店のスープではありませんが、さすがにこれはコピルアックとしてお客様に提供するわけにはゆかないということで、ここしばらく相棒のイカサンといろいろ対策を立てていたのであります。

 

対策を立てると言っても必要なことはただ一つ、良品のレッドチェリーの産地を見つけ、それをジャコウネコに与えたフン付豆を購入することなのですが、何せ中部ジャワだけではなくジャワ島自体、今年の雨期が長く・・・・、ということはジャワ島にあるコーヒー豆は全滅!?と焦っていたのであります。

 

ここまで行くと、以前サンプルを取り寄せたことのあるスマトラ島やバリ島の業者に再度連絡をし、また評価をするしかないなとイカサンと私で話し合っておりました。

 

ところが近所のコーヒー農家の話をいろいろ聞いてみると、確かに雨期が長いと不作にはなるが、まれに良品が出来る場所もあるとのこと・・・・。

 

ということで、結局今のコーヒー産地でありますムリア山の中で良品の豆が採れる産地をいろいろ探し、生豆を見てみては、ダメ、また別の地域の生豆を見てみてはダメ・・・を繰り返していたのであります。

 

これは予想どおり骨の折れる仕事でした。なぜかと言えば、コーヒー農家に「お宅の今年のコーヒー豆は不作でしたか?」と聞いて皆が正直に「不作」というわけはなく、たいてい「良作だったよ」という返事をするわけです。これは一つにはインドネシア人の性格にもよるところという気がしております。

 

彼らの一つの特徴として、「騙そう」という意識は無くとも「困っている人を安心させたい」という優しい気質がインドネシア人にはあり、自分のところから豆を買ってもらいたいがために「不作ではない」と言っているわけではないのだと思われます。

 

話はコピルアックからそれますが、今までインドネシアでビジネスをしてきた中でこういったことはいくらでもあります。もちろん相棒のイカサンにもこういった気質はあり、異国でビジネスを行う難しさの一つであると思います。

 

私も当初こういったことが発生した時は「騙したのか!?」と憤慨したものですが、最近ではそういったこともあまりなくなりました。

 

とはいうものの、良品のレッドチェリーが収穫できる場所をムリア山の中で何とか探さなければならず、人づての人づての人づて・・・・で情報を集めていたのであります。

 

さて、ムリア山の良品コーヒーレッドチェリー探しの話、次回最終回へと続きます。

 

 

写真はロブスタのコーヒーの木です。アラビカよりも葉っぱが大きく、木が大きく背が高いのが特徴です。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki