コピルアックブロク画像

コピルアック(コピルアク) 製造工程の考え方

2012.10.07

長い間日本における産業の空洞化が懸念されております。

 

今まで雇用の受け皿となっていた製造業が外国に出てゆくことにより、日本国内での雇用機会が少なくなることもさることながら、製造ノウハウが外国へ流出するのも問題であると思います。

 

この問題を考える時、10年以上前の状況を思い出します。といいますのもある大手のハイテク企業では、社員のパスポートを会社が預かっていたという話を聞いたことがあります。これは、週末を利用して社員が近場の国にアルバイトとして、技術指導を行うことを防ぐことが目的でした。

 

そういった企業の技術流出防衛努力の甲斐もなく、今やある分野の技術では、日本はほかのアジア諸国に完全に追い抜かれてしましました。製造に関する技術というのは極めて重要であるなと感じます。

 

ところで、LJAインドネシアで行っていることも実は製造業であると言えます。猫のフンからパーチメントを取り出し、そこから最終的に生豆を確保する作業は、ものすごい原始的な方法ではありますが、どういう工程にするか、各作業をどのように行うかによって品質に影響が出てまいりますので、気を使う作業になります。

 

弊社はこの工程を自社の敷地内で行っております。この工程に関しては「ジャコウネコのフンとコーヒーは触れているのでしょうか?」「ご安心ください!! ジャコウネコのフンとコーヒー豆の関係」で記載しております。まだご覧になっていない方は是非ご覧頂ければと思います。

  

この工程について少しお話しいたします。

 

こちらの章で、私が「猫のフンを触って湿った感触だった」と記載しました。フンに水分が含まれているので当然なのですが、コピルアックを製造する際にはこれをすぐに洗わずにまず乾燥させます。

 

と申しますのも、乾燥している間にも味はうまみを増してゆく方向に変化をしてゆくと言われているからです。すぐに洗ったとしても、もちろん本物のコピルアックには変わりありませんが、味は落ちる傾向にあります。

 

私自身、すぐに洗浄したもの、そして完全に乾燥させて洗浄したものを以前、飲み比べてみたことがあるのですが、すぐに洗浄したもののほうがやはりコピルアックの特徴は薄れていました。

 

まず味を優先させようとすると、当然乾燥するまでにかかる日数分は何もせず放置する必要があります。そのためいわゆる「仕掛品」となってしまい、製造業としてあまり好ましいとは言えません。お金の回収を早くすることを考えればこの乾燥工程は「ムダ」な工程です。

 

また、乾燥をさせたくないもう一つの大きな理由は、乾燥したフンをまた洗浄してきれいにするというのはものすごい労力がいる作業なのです。実際にこの作業を行えばすぐにこの大変さがお分かりになると思います。

 

水分を含んだフンを洗い流すことはさほど難しくはありません。しかし、乾燥したフンをパーチメントから洗い流しきれいにすることは、かなりの重労働です。弊社ではこの洗浄工程を何重にもして行っております。つまりその分、労力、時間、人手がかかるわけです。

 

もし、仮にフンが乾燥していないままで洗浄する場合と、乾燥してから洗浄する場合で味が同じであれば、どの企業も乾燥しないうちに洗浄工程に入るでしょう。弊社も絶対にそうします。

 

Keletに業界の内部情報に詳しい人がいるのですが、コピルアック供給者の中には効率を優先させこの乾燥工程を省略、もしくは短縮しているところもあるそうです。実は以前、ある有名なコピルアック専門の喫茶店でコピルアックを飲んだ際、「これ、本当にコピルアックか??」と思ったことがあります。

 

確かにここで飲んだコピルアックは普通のロブスタの味ではなかったのですが、Kelet産のものや他からサンプルで取り寄せたコピルアックともまた違う味でした。粉の色からすると深煎りの様子で、それも影響していたのかもしれないのですが・・・・。いずれにしても、あのコピルアック独特の味をあまり感じることはできませんでした。

 

企業にはそれなりのやり方があるため、味を優先させるか効率を優先させるか、それはどちらでも構わないかと思います。本物のコピルアックであれば「効率を優先させる」という選択をすることも十分考えられます。

 

弊社の場合はもちろん味を優先させております。

 

製造業者として、コピルアックの中でもさらに高いレベルの品質をこれからも追及してまいりたいと思います。

 

                       

これくらいの写真でしたらお許しいただけるかと思い、ブログに載せました。Keletでジャコウ猫のフンを乾燥させています。

 

Samapi Jmpa Lagi,

Koki