コピルアクとインドネシアの無農薬野菜ビジネス2
2013.7.20
インドネシアのPasar(パサール=市場)で売られている野菜は、形は不ぞろいですが味が濃厚で美味しいと感じます。
特にコピルアクの精製所があるPatiで、私がそれを強く感じるのが人参です。いつの頃からか、日本の人参というのは味があまりしなくなったと思うのですが、インドネシアで食べる人参は私が子供のころに食べていたものと同じ濃厚なあの人参の味がいたします。大変おいしいです。
さて、昨日のインドネシアのオーガニック野菜の続きに戻りたいと思います。
他国とのビジネスを行うに当たり、大切なことというのは現地ビジネスパートナーとの信頼関係がどうこうということは、実は一番大切なことではないなという気がしております。
日本であろうがインドネシアであろうが、お金の為であれば近い関係であれ裏切ることは良くあります。肝心なのは自分が現地に赴き、自分の目で確かめたそのものを確保するということに尽きるのではないでしょうか。
私と相棒のイカサンの間には十分な信頼関係がありますが、全てを彼に任せるということはしておりませんし、彼もそれを望んでいません。ジャコウネコのフン付豆であるコピルアクを購入するところから、私は現場に入ります。もちろんジャコウネコのフンを洗うのも彼らと一緒に手を汚して行い、コピルアクのコーヒー生豆を取り出すのも同じです(詳しくはこちら「日本人の威厳と存在をかけた争い・・・」の章をご参照ください)。
これは私のもともとの性格でもあるからかもしれませんが、何か問題があった時に「信じていたのに~!!」という結論にはしたくないのです。
そのため昨日のブログで記載しました無農薬のKangkungにつきましても、「畑のそばに家を借りてそこに住む」と専門家の彼女に申し上げたのでした・・・・。
彼女は「まだ村は決めていないが、候補地に関しては後で連絡する」とのこと。しばらく彼女からの回答を待つことにいたしました。
PatiにはKangkungをはじめ、小松菜、Bawang Merah(インドネシア版玉ねぎ)などの畑が多くあります。そのためどの村であろうと問題なく栽培は出来るはずです。
ところが彼女からの回答は意外なものでした。
「Patiの土地はオーガニックには適さないのでSemarang近郊に土地を借りることにした」とのこと。
Semarangとは中部ジャワ州の州都でPatiから100㎞近く離れた場所です。車で4時間近くかかります。Patiでいくつかのビジネスを進行させていた私からするとSemarangに行くことは到底できず、なおかつPatiの土壌がどうのこうのという時点で何か胡散臭さを感じずにはいられませんでした。
結局この話は中止し、あのPatiでは日常食べているKangkungが日本で食べることは出来なくなってしまったのであります。残念・・・・。
仮に本当に土壌の問題で、Semarangで栽培する必要があったとしても、私はこのビジネスをやらなかったでしょう。なぜなら自分の目が届かないところで何かが行われた時、それに対して責任を持つことは出来ないからであります。
これはコピルアクにも言えることです。本来コピルアクのコーヒー生豆を購入することが出来れば楽なのですが、「それ、ほんとにコピルアクなの??」と思わずにはいられないのです。
インドネシアのビジネスをいろいろ経験し、なおかつ私自身の性格でもあるのかもしれないのですが・・・・。
Panjunanの借家でKangkungを炒めているところです。味付けはKecap Manis(甘いソース)とKecap Pedas(辛いソース)。青唐辛子をいれ辛くしています。もちろん人参も入れました。食後のコーヒーはコピルアクで決まり!!
P.S.
結局後から分かったのですが、Kangukungというのは、日本には輸入が禁止されている製品に該当いたしました。害虫の問題があるようです。
Sampai Jumpa Lagi,
Koki