コピルアックブロク画像

コピルアックとインドネシアの無農薬野菜ビジネス1

2013.7.19

最近はいろいろな方とお話をさせていただく機会が多く、私がコピルアックという高級コーヒーの販売をビジネスにしているという関係で、先日オーガニック食品の専門家の方とお話をする機会がありました。

 

今までオーガニックといえばてっきり農薬を使用していなければオーガニックになると思っていたのですが、そのような甘いレベルのものではなく、例えばイタリアですと「半径○○Km以内で農薬を使っている農場産のコモディティーはオーガニックの認定がおりない」という厳しい規定があるとのことでした。

 

つまり近所で農薬を使用している農家があればそれだけでアウトということになります。その他いろいろな縛りがあるようで、一言で言いますと、オーガニック野菜と認められるのは相当ハードルが高い・・・・。ということになります。

 

ところでオーガニック野菜といえばインドネシアでビジネスをしている中で一つ引っかかりがありました。

 

コピルアックを精製しておりますのは中部ジャワ州のPatiですが、以前Patiの知人から“無農薬の野菜(Kangkung)を日本に輸入しないか?”という話をいただいたことがあります。

 

Kangkungとは空芯菜のことで、以前「インドネシアの空芯菜は最高に美味しいので日本人がこれを食べたら驚くだろうな~」とPatiの知人に話したところ、Patiに住むオーガニック野菜の専門家を紹介してもらいました。

 

コピルアック以外でもインドネシアには結構おいしいものがあるのです。

 

専門家の彼女の話によりますと、オーガニックの野菜を作るには通常の価格の3倍以上かかるとのこと。Kangkungはインドネシアではさほど高くはないので、価格に関して問題は無いのですが、気がかりなのは「本当に無農薬なのか?」ということでした。

 

私自身さほど農薬には敏感ではないのですが、ビジネスで「無農薬」と謳う以上、確実に無農薬である必要があります。しかし彼女が本当に無農薬のKangkungを作ってくれるかどうかは定かではありません。

 

これは彼女と信頼関係が無いという類のものではなく、インドネシアとビジネスをするにあたっての積極的な保身というものになります。仮に彼女と信頼関係があったとしてもこの場合、お客様に対する責任が最優先されます。つまり「無農薬Kangkung」であることを何らかの方法で証明する必要があるわけです。

 

もちろんインドネシアの行政は「このKangkungは無農薬です」というような証明書は発行しません。また出荷のたびに農薬検査をするコストもかけられません。

 

しかし仮にインドネシア政府や農薬検査がOKであろうとなかろうと、こういったビジネスをインドネシアで展開する限りにおいては自分で「無農薬」と言い切る根拠が必要です。

 

そのため「業界で権威のある○○氏も認める・・・・」、「オーガニック専門家の△△氏が作っているから無農薬です」というのはまったくお話にならない責任感ということになります。権威のある人が「無農薬」と謳っておきながら実際は農薬たっぷりの野菜を提供することなど、インドネシアでは日常茶飯事です。金儲けと割り切れば彼らの良心は何ら傷みません。

 

このPatiでの無農薬Kangkungのビジネスを突き詰めてゆくと、最終的には自分がKangkung畑のそばに住み、毎日農薬が使用されていないかどうかをチェックするという結論に至ります。

 

Kangkungの需要は日本ではかなり大きいと踏んだ私は、このビジネスに対して相当前のめりでした。そして彼女に言いました。「Kangkung畑のそばに家を借りて寝泊まりしますので、Patiのどの村でやるか教えてください」と。

 

・・・・話が少し長くなりますので続きは次回に持ち越しさせていただきます。

 

 

コピルアックを飲みながら写真を眺めるのは楽しいものです。この写真はPatiのPasar Siang(Pasar=市場 Siang=夕方)で撮影した写真です。手に持っているのはもちろんKangkung。確かRp2.000(日本円で約20円)くらいだったと思います。安い!!

 

Pasarは基本的に朝がメインなのですが、夕方にも細々と営業する店も出てきます。あと数十分するとどっぷり日が暮れて、美しいアザンの音色がPatiの夕闇にこだまします。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki