コピルアックブロク画像

高級コーヒーの産地とコピルアク

2013.7.16

インドネシアでは果物の露店というのが結構あり、たいてい朝から晩まで営業をしております。店の広さはまちまちで、小さいところでは2~3坪のところから大きいところはコンビニくらいの広さのところまで様々です。

 

現在コピルアクの精製所があるPanjunan村に住む以前、私はLuboyoという街外れの村に住んでいたのですが、村の近くの幹線道路に面した果物店のご主人と話す機会がありました。

 

彼曰く「ここ数年は果物の需要が増え、値段も上がっているので儲かっている」とのこと。何とも景気のいい話です。この果物屋のご主人、当時Luboyoで私と一緒にビジネスをしていた人の幼馴染でもあったのですが、私のビジネスパートナーの話によると、確かに彼はこの果物ビジネスを始める前はあまり豊かではない暮らしぶりだったようです。

 

ご主人に「ビジネスが成功をした秘訣は?」と尋ねると、「良い果物を仕入れて提供することだよ」。

 

この店は幹線道路沿いにあるとはいえ、広告を出しているわけでもなく、看板すらない店ですがそれでも良い果物の評判が評判を呼ぶのでしょう。客足は絶えない様子でした。

 

確かに彼の言うことは良くわかります。以前宮崎産の高級マンゴーを食べる機会があったのですが、これの美味しいこと・・・・!!

 

このマンゴーを食べてしまうと他のマンゴーはちょっと・・・・。という感じになってしまいます。

 

実はこれはインドネシア国内のコーヒーにも当てはまります。トラジャやマンデリンといったコーヒーは別にして、ロブスタ種でも高級なコーヒーとして扱われる産地のものと、そうではないものがあります。

 

例えば弊社から一番近くのコーヒー栽培農家があるJollong(ジョロン)村。Jollong村はMuria山の南側に面した山の中にある村ですが、コーヒーの栽培が盛んです。収穫されたコーヒーチェリーは全て山の中にある国営の精製所で生豆にされ、国内で消費されます。

 

中部ジャワのロブスタというのはインドネシアの国内では良質であると言われておりますが、その中でもJollongを始めいくつかの地域はコーヒーに詳しい人が聞けば「ああ、あそこは良い豆が出来る場所だよね」とすぐに答えが返ってきます。

 

確かにトラジャやマンデリンなどのコーヒーと比較すると高級コーヒーとは言えないかもしれませんが、それでもインドネシア人には好まれる味のコーヒーが栽培されています。

 

その理由は2つあると思われます。一つは栽培に結構手間をかけていることです。以前Jollongのコーヒー農家に何度かお邪魔したことがあるのですが、収穫期から外れている最中はおもにコーヒーの木に肥料をやり、将来にわたり良いコーヒーが出来るように接ぎ木(良い木に良い枝をつなぎ合わせる作業)をしております。

 

ちなみにこういった、いわゆる木の手入れはジャコウネコを飼育しているMuria山のKelet地区のアラビカ種では一切されておりません。以前この章で記載しました通り、手入れをしない、いわばオランダが持ち込んだままの原始的コーヒーのほうが需要家の欧州では好まれるからです。

 

そしてもう一つの理由は「土壌」です。インターネットの情報から得るイメージでは「ロブスタはどこでも生えている雑種」とい感じが見受けられます。しかし、コーヒーに適している土壌、適していない土壌というのはやはりあり、Jollongの土壌はコーヒー栽培に適していると言われております。

 

実はJollongで行われているビジネスというのはコーヒー栽培以外で、「土壌の販売」というものがあります。私がJollongを訪れた際、小さなビニル製の植木鉢に大勢の人々が土を入れる作業をしていました。何をしているのか尋ねたところ「スラウェシにJollongの土を輸出する」ということでした。

 

インドネシアではコーヒーのビジネスは一部の高級アラビカ種を除きロブスタがメインの製品です。ロブスタを栽培しようと思っても土壌が悪いところではコーヒーが育たない為、Jollongからなんと「土」をインドネシア各地に送っているのです。

 

ジャコウネコののフンから出来る高級コーヒー コピルアクも驚きですが、土を送るビジネスというのも意外ですね・・・・。

 

 

コピルアクのもとになるMuria山で収穫される高級コーヒーのアラビカ種というのはいわゆる農園とは程遠く、この写真のようにコーヒー林という感じの場所で育っています。しかしこの手入れを一切されていない、自然のままのコーヒーが欧州ではウケています。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki