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コピルアック イカサンの親父さんからのプレゼント

2013.5.18

「水」にまつわるビジネスというのはいろいろあります。コンビニで販売されているペットボトルの水、ウォーターサーバー、非常時対策の缶入り水、浄水器・・・・・。

 

数えればきりがありませんが、最近めっきり聞かなくなったのは「この水を飲めば健康になる!!」といった類のセールスです。私がまだ高校生の頃、つまり20年くらい前までは「○○で作られたこの水を飲むと、あなたの病気が治る」というような売り方をする業者が結構いたような記憶があります。

 

この、しばらく見かけなかったウォータービジネスですが、四半世紀近くの時間と空間を超え、コピルアックの精製所があるPatiで再びお目にかかることが出来ました。

 

しかも相棒のイカサンの家で・・・・。

 

イカサンの家と私の借家の距離は徒歩でおおよそ10分くらいの距離で、しばしば夕食にお邪魔することがあります。

 

ある時イカサンの家で夕食をいただいていると、彼の親父さんが透明な水筒を手に持って話を切り出しました。先日スマランから飛び込みのセールスマンがやってきて、「この水筒に水を入れて飲めばあなたの健康は保障される。しかもBuatan Jepang(Made in Japan)」とのこと。

 

インドネシアでは「Buatan Jepang 」は信頼の代名詞でもあります。Pasar(パサール=市場)などではしばしばカタカナやひらがなにお目にかかることが有りますが、そのほぼすべてはひと目見て明らかに日本製ではないことが分かります。「このパッケージで日本製はないだろう・・・・。」というようなお粗末なものばかりです。

 

こういったものを見た場合、多くのインドネシア人は「これはBuatan Jepangではない」とすぐに理解します。東アジア人ではない彼らでも、やはり感覚的にわかるのです。

 

さて、イカサンの親父さんがスマランのセールスマンに「Buatan Jepang」といわれたその水筒を見てみると「しずく水」という表記がありました。普通の水筒ではなく水を入れる口にフィルターがついています。

 

この水筒のパッケージはPasarで見るインチキBuatan Jepangとは異なり、かなり上等に作られており、インドネシア人がこの水筒を見たらおそらく「これは本物のMade in Japanだ」と思うでしょう。

 

親父さんが心配そうに私に尋ねました。

 

「Buatan Jepangのこの水筒で水を飲めば絶対に健康になる!!と営業マンは言うが、本当に日本ではこういった水筒で水を飲んで健康を維持しているのか?」と。

 

しかし続けて営業マンから言われたコメントを聞いて思わず吹き出しそうになりました。

 

「この水筒でたくさんの水を飲めば飲むほどより健康になります」とのこと。さすがに日本ではこの手のウォータービジネスはもう見かけませんが、インドネシアでは結構盛んなビジネスモデルのようです。さらに営業マン曰く「まずはあなたがこの水筒で健康になり、これを周りの人に勧めてあげましょう!!」、「そして、その人たちがさらに彼らの友人に勧めてあげることが出来るよう、あなたがサポートしてあげましょう」、「そしてあなたが彼らに水筒を販売してあげるのです!!」

 

つまり早い話が水筒を使ったねずみ講なのですが、この手の話に食いつく人はインドネシアでは多いそうで、もし日本でこの水筒が流行っているのであれば、彼もこのビジネスをやりたかったようです。

 

私が「間違えなくこの水筒の水を飲んで健康になるということは無いでしょう」と申し上げたところ、親父さん、苦笑い&落胆・・・・。

 

彼は本当にこの水筒で健康になるかどうか、自分で試すため、わざわざ水筒を一つ購入したそうです。

 

そして気になる水筒のお値段は・・・・。

 

何とRp400.000!! 

 

日本円で約4000円。イカサンの親父さん、痛い被害に遭ってしまいましたが、「後々友人たちから「健康にならんがどうしてくれる!!」という苦情を受けることなく、済んだので良しとすべきじゃないでしょうか」と慰めてみたところ、「そりゃそうだね・・・」と力なくうなずくばかり。

 

イカサンは失笑。

 

イカサンの親父さんからいいことを教えてくれたお礼にと、バナナをたくさんもらって借家に戻ったのでありました。

 

バナナは至る所に自生しているのですが、バナナ好きの私としてはプレゼントでいただくと結構助かります。

 

 

廃屋にバナナの木。インドネシアではしばしば見かける光景です。

 

 

Samai Jumpa Lagi,

Koki