コピルアックブロク画像

コピルアク Jollongのコーヒー3

2013.4.29

先般ジャコウネコを飼育している中部ジャワのMuria山Keletのコーヒー農家と話をしていたところ、「今度“大豆”の生産をMuriaでやるらしい」との話がありました。

 

主な輸出先は日本のようで、どうやら日本政府とインドネシア政府の何らかのプロジェクトが発足するようで、大豆の供給地候補をインドネシア政府が探しているようです。

 

インドネシアには“Tempe(テンペ)”という、国民食といってもいい大豆食があります。私も大好きなのですが、この原料となる大豆、ほとんどをアメリカからの輸入に頼っているそうで、とても意外でした(写真は上記URLリンクからのものです)。

 

「コーヒーやピーナッツは至る所で栽培されているのですが、あのTempeの主原料である大豆をほとんど輸入に頼っているとは・・・・」

 

実は大豆に限らず、インドネシアでは主要なコモディティーについてはかなり国の政策が絡んできており、簡単によそ者がビジネスをすることは出来ないことになっています。

 

コーヒーや砂糖、塩などはその中でも特に有名で流通ルートががんじがらめに決められています。例えば弊社のコピルアックの精製所があるPatiから一番近いコーヒーの栽培地、Jollong(ジョロン)は基本的に国に管理されているコーヒー栽培地といっても良いでしょう。

 

もちろん国のお役人が直接農家と接触することはありませんが、農家から赤いコーヒー豆を買い上げる仲買人は、最終的に国に販売すると言われています。そのため国の品質要求にこたえるため、Jollongで使用されている肥料や農薬は村で一括して共同購入をしています。どの農薬、肥料を使用するかというのは決められているようで、個人が街の農薬販売店で勝手に購入するということはありません。

 

一方Keletで栽培されているコーヒーというのは、国は全く関与していません。「コーヒーの木がある○○ヘクタールを農家Aに年間○○インドネシアルピアで貸し出す」という契約は国と結ぶそうですが、栽培されたコーヒーをどうしようがそれは農家の自由という話になります。

 

しかし、以前この章でも記載しました通りKeletというのは本業がコメ農家の為、コーヒー栽培というのはどちらかといえば副業で行っているという色合いが強く、農家もあまり本腰で売ろうという気概が無いのであります。

 

とはいえ、Keletのアラビカというのは「無農薬で接ぎ木などをしていないオランダがインドネシアに持ち込んだ時の状態のままのコーヒーの木」ということでヨーロッパ方面には決まった量を毎年出荷しています。

 

つまりJollongとKeletでは同じコーヒーの栽培をしていると言っても、ビジネスのシステムはかなり異なり、国の管理下に置かれているJollongではコーヒーを本業としてやるにはもうけはあまりに少なく、かといって代々続いているコーヒー農家を廃業したとしてもほかにやることが無い・・・・。といったジレンマがあります。

 

彼らの副業の一つはコーヒーをPasar(パサール=市場)で売ることです。赤いコーヒーの実を仲買人に全て販売するわけではなく、多少販売用にキープしておきます。そしてその赤い実を乾季に天日干しして乾燥させます。

 

この赤い実を乾燥させたものというのは結構固くなるため、石臼と杵を使って豆を割ります。そして中からコーヒー生豆を取り出し、自分の家で焙煎したものをPasarで販売するわけです。

 

焙煎をする際にカサを増すため、たいがいはコーヒー豆以外にもコメを一緒に混ぜています。確かにこの場合、普通のコーヒーと比べて焦げた後味が残りますが、砂糖を大量に入れて飲めば普段のインドネシアコーヒーとはさほど変わらないのではないかと思います。

 

Jollongのコーヒー農家のマダムが私と相棒のイカサンの為にコーヒーを焙煎してくれました。コーヒーに詳しい方がこの写真をご覧になれば「焙煎のし過ぎじゃないか!?」と思われるでしょう。

 

これがインドネシアでは一般的な焙煎の度合いで、焙煎が深ければ深いほど良いコーヒーになると言われています。

 

インスタントではない現地のレギュラーコーヒー。砂糖なしでは苦すぎますが、日本にはないインドネシアのコーヒーを楽しむことが出来ます。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki