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コピルアック Patiの特産品2

2013.3.05

インドネシアの食事の作法で日本と大きく違うのは「手づかみOK」ということだと思います。例えば日本で焼き魚が食卓に出てくるとします。当然箸を使用して魚をほぐしますが、こちらでは箸というものは無く、指が箸の代わりになります。

 

信じられないかもしれませんが、指で魚の肉をついばみ、ご飯も指を使って食べます。インドネシアに滞在しているとき、焼き魚をフォークで食べる人を見たことはありません。おそらく皆様の中では「この食べ方は自分には無理だ・・・・」と思うかたもいらっしゃるでしょう。

 

私も最初は抵抗がありましたが、今ではまったく問題なく、まるで「フライドポテトを指でつかんで食べる」感覚で食事に臨むことが出来ます。

 

ところが慣れてくると、しばしば手を洗わずにそのままいつもの指つかみをしてしまうことがあるのです。慣れとは怖いものです・・・・。

 

そんな時にはすかさず相棒のイカサンから教育的指導が入ります。「ちゃんと手を洗ってから食事をするように!!」と。

 

彼がこのことに敏感な理由というのは彼がイスラム教徒であることに由来します。手づかみの料理が出てくる際には必ず水が入った小さなボール、もしくは洗面器が一緒に運ばれてきて、これでまずは指を洗ってから食事を開始するわけです。

 

Patiの街中を歩いていると日本の街ほどきれいではありませんが、「身の回りを清潔に保つべし」というイスラム教徒の教義はこういった食事の場面ではかたくなに守られていると感じます。

 

そしてこれはインドネシアでのコピルアックのビジネスでもあてはまります。

 

ご存知の通りコピルアックはジャコウネコのフンを精製し作られたコーヒーです。つまりフンからコーヒー生豆を取り出すという工程を経るため、イスラム教の教義からすれば「いかがなものか!?」という具合になってしまいます。

 

結論としてこのコピルアックはイスラム教の教義に反しないという公式のジャッジが出ているため、イスラム教徒が大半を占めるインドネシアでもビジネスとして認知されています。

 

しかし条件がひとつあります。それは「パーチメント(生豆を覆う皮)についたフンを良く洗うこと」です。

 

実は弊社にはいろいろな国からコピルアックの引き合いがきます。そのほとんどが生豆を販売してほしいというものですが、中には「フンがついたままのパーチメントを輸入したい」という話もあります。

 

彼らが生豆ではなく、あえて「フンつきパーチメント」を希望する理由は大きく分けて2つあります。

 

ひとつは「偽物対策」です。生豆の状態では偽物か本物かの区別をつけることはかなり困難です。しかも偽物と本物が混ざってる可能性もあります。

 

ところが、フンつきのものであればまず間違えなく本物であると断定できます。普通のコーヒー豆をパーチメントに精製し、さらにジャコウネコのフンをまぶして乾燥させるという偽物の工程をとるくらいであれば、普通にジャコウネコにコーヒー豆を餌として与え、出たきたフンを集めたほうがよほど手間がかからないからです。

 

そしてもうひとつの理由は「価格」です。コピルアックの精製工程の中で発生する費用として、「豆を洗浄する」というのは少なくないウエイトを占めます。乾燥したジャコウネコのフンを良く洗い、再度乾燥させるというのはかなり手間と人手を要する作業です。

 

「フンつきパーチメント」を要望する輸入者はこの作業を自社で取り込むことにより、価格低減を狙っているわけです。

 

ところが、こういった要望には残念ながら弊社ではお答えできないのであります。

 

まずは検疫の問題があります。インドネシアからコーヒー豆を輸出する際にはインドネシア国内で検疫を通す必要があります。フンつきの豆を輸出したことが無いため実際のところはわかりませんが、フォワダー(貿易実務を行う乙中業者)の話によると、フンがついた状態では検疫は通らないとのこと。

 

そしてもうひとつは宗教上の問題です。

 

つまりフンつきのコーヒー豆を輸出してしまうと、教義に反する行為をしていることになるのです。つまり「パーチメントについたフンを良く洗うこと」という掟に反してしまいます。

 

そのため、弊社ではフンつきパーチメントでの引き合いをいただいても、残念ながらすべてお断りをしているのです。

 

こういった衛生上、宗教上の事情があり、弊社では豆をきれいに洗ってから乾燥をするという工程を取って出荷をしているのですが、この「フンつき豆をきれいに洗う」というのは実はとても労力のいる作業なのです。

 

そこで先般のこのブログでお話したピーナッツが登場するわけですが・・・・。

 

話が長くなりそうなので次回へ持ち越しとさせていただきます。

 

 

インドネシア人のスタッフと豆を洗浄している風景です。洗浄後、豆に汚れがついていれば手で汚れを取り、また洗浄をします。今回はジャコウネコの養猫場のあるKeletで作業をしています。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki