コピルアックブロク画像

コピルアック(コピルアク) 焙煎機ナシでの焙煎

2012.12.28

インドネシアで起業をして最初の1か月間はインドネシア料理になじむことが出来ませんでした。正直なところどうもこの料理がうまいとは思えなかったのです。以前ここでお話ししたように、都内で食べたインドネシア料理のほうがよほど美味しかった・・・・。としばし意気消沈していました。

 

ところがこの味に慣れてくるとかなり病み付きになります。特に美味しいWarung(ワルン=屋台)などを見つけた際は、行きつけの店として週に数回通うようになります。私がここまでインドネシア料理を好きになったのは、Panjunanに引っ越す前に住んでいたLuboyo村のマダムTinyからご馳走になっていた手料理が大きく影響したのは間違いありません。

 

ところで昨日お話ししたPasar(市場)に関しても、インドネシア料理と同じようになじむのには時間がかかりました。PasarでBalsam(バルサム=塗り薬)を販売するのは仕事だとはいえ、地元の人たちがわらわらと集まっているところで、地味にBalsamを売り歩くというのはどうも居心地が悪かったのです。

 

しかもPasarの中というのは日が当たらず薄暗く、地面にコンクリが打たれていない為ぬかっており、日本で生まれ育った私にはPasarの雰囲気や環境に即応することは困難でした。

 

しかし、頻繁にPsarに出入りをしていると顔なじみの人もでき、また外国人がPasarでBalsamを売っているのを珍しがって話しかけてくれる地元民もおり、徐々にPasarに慣れていったのであります。

 

さて、このPasarで焙煎したコーヒーを販売している店についてです。店には2つのタイプがあります。まずは自分で焙煎した豆をPasarで販売する店。そしてもう一つは焙煎したコーヒーを焙煎人から購入してPasarで販売する店です。

 

コピルアックの試作焙煎をするためにイカサンが探してきた人はPasarにある販売店から注文を受けて焙煎をする、いわば焙煎専門の職人(女性)です。実は最初この章でお話ししたJollong村のマダムでも良いかと思ったのですが、彼女はあくまでも家事として焙煎をしており焙煎の専門家ではありませんでした。

 

いくら試作であるとはいえ、やはりコピルアックを評価するには今ある環境の中でベストを尽くしたいと思ったので、イカサンが探してきた焙煎マダムには結構期待したのであります。

 

いくつかのコピルアック生豆を持ち、彼女の家兼職場を尋ねました。そしてテスト焙煎をお願いしたのですが、この写真をご覧になると皆さん驚かれるでしょう。機械じゃないの??と。

 

 

その通りです。機械ではなく土鍋で焙煎しているのです。Patiは人口120万を抱える県であり、コピルアック精製所があるPanjunanはその中心から1㎞以内に位置します。それでも焙煎機を抱えるコーヒー店というのは無いのです。

 

理由はいくつかあります。主な理由は焙煎機が高いからです。インドネシアでは焙煎機を購入しようとするとおおよそRp10.000.000(日本円で約10万円)で手に入ります。日本人の感覚からすると決して手の届かない金額ではありません。ところがこちらではこの金額はなかなか庶民にとっては手の届かない金額です。

 

また、土鍋やフライパンで焙煎できるにもかかわらず、あえて装置を購入するという考えはインドネシア人にはあまりありません。日本人ですと「装置で物を作れば品質が安定し良品が出来る」と考えますが、たいがい彼らは「人手で出来るものであれば装置は必要ない」と考えます。

 

ひょっとしたらここら辺は日本とインドネシアのお国柄の違いといえるかもしれません。いずれにしてもPatiに焙煎機は存在しないのです。

 

そしてもう一つの理由はインドネシアのコーヒーというのはだいたい深煎りです。焙煎した豆の色はかなり黒に近いです。それを粉にして、砂糖をたっぷり入れて飲むのがインドネシア流の飲み方なのですが、焙煎の度合いというのはインドネシアでは日本ほどは話題になることはありません。そのため土鍋でも焙煎は十分対応できるわけです。

 

当初この焙煎マダムにコピルアックの焙煎をお願いする際、ここが一つの心配事でした。コピルアックは通常あまり深煎りにはせず、中煎り程度で留めておきます。なぜなら深煎りにしてしまうと「深煎りの味」が前面に出てしまいすぎるからです。ところがこのマダムが深煎りしか出来なかったら??

 

ちょっと心配だったので、念のため日本から持って来ていたこちらの本(Amazon)を焙煎マダムの家に持参することにしました。

 

 

 

果たして焙煎マダムの腕前は??

 

次回へ続きます。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki