コピルアックブロク画像

コピルアック(コピルアク) インドネシア版スケ番の登場は後になります。

2012.12.18

昨日のスケ番の話は少しわきに置いておくことにします。恐縮です・・・・。

 

インドネシアの気候というのは2つしかありません。雨季と乾季です。激しい雷雨と共に雨期が始まります。

 

11月くらいからの6か月の間、1日1度必ずといっていいほど雨が降ります。私が中部ジャワで生活している限り晴れが連続して続くことはありません。

 

コピルアックの精製所があるPatiとKeletは、距離はそう離れていないのですが、Keletは山の中にあるため天気がPatiとは異なります。Patiでは晴れていてもKeletでは雨というのはざらで、明らかに山の降雨量はPatiのそれを大きく上回ります。

 

雨期とは反対に乾季はほとんど雨が降らず、湿度も低い状態が約半年続きます。ダムの水がだんだんと干上がってくるのが目に見えてわかります。乾季の間に雨が降るのはおそらく1か月に1回も無いくらいです。それはKeletでもPatiでも同じですが、Keletのほうが多少は涼しいといえるかと思います。

 

日本の夏と乾季のインドネシアを比較すると、私にとってはインドネシアのほうが過ごしやすいと感じます。精製所のあるPanjunanの事務所にはクーラーがありませんが、からっとしている気候の為扇風機で十分厚さをしのぐことが出来ます。

 

こういった南国の気候は穀物の成長も促すのかもしれません。以前この章でも書いたようにパパイヤなどは道端の木に自生しています。また果物だけではなくコメ、野菜、サトウキビ等のコモディティーも豊富な収穫量を誇ります。

 

こういった恵まれた状況の中で暮らしていると、確かに時間の流れはゆっくりしたものだと感じます。人の性格は穏やかで、万事に関して寛容な態度を示します。日本からやってきた異邦人の私に対しても、たいがい彼らはフレンドリーです。ある幾人かの女性を除いては・・・・。

 

さて、おとといのこの章で我々がコピルアックのパーチメントの洗浄で苦戦している旨を記載しました。今日はその続きをお伝えしたいと思います。

 

我々のジレンマは、「人件費はかけたくない」しかし「パーチメントビーンは洗浄する必要がある」ということでした。きれいに洗浄しようとするとどうしても人手を増やす必要があるのですが、費用の問題やノウハウ確立の見地からするとあまりそれはしたくありません。

 

そのため、我々で最適な洗浄プロセスを考えることにしました。

 

といっても本来考えるのは私と相棒のイカサンと、製造主任のギアントなのですが、もともとイカサンはあまり製造に関しては興味がなく、ギアントはどちらかといえばメカが好きで、以前使用していた洗浄装置のメンテナンスなどは喜んでやるものの、製造プロセスを考えるというのはあまり得意ではありませんでした。

 

反対に私自身、こういったことを考えて実行するのが好きな性分でしたので、結局は私が一人でこのプロセスの立案から実施までを受け持つことになったのです。

 

いろいろ試行錯誤をしながらプロセスを考えてゆきました。「どうやったら汚れがきれいに落ちるのか??」。詳細をこのブログで話すのにはあまりに私の文章力は稚拙な為、簡単に説明をさせていただくと、おおよそ下記のように7つの段階を経て豆をきれいにすることにしました。

 

A-B-ざる―C-D-E-F-G

 

「ざる」とはここで一度ざるを使いごしごし洗い、再度Cの洗浄に持って行くことにより効率的に汚れを落とそうという作戦です。結果的にはこの方法で汚れはきれいに落とすことが出来ました。しかしこの工程はどう考えても大変です。

 

イカサンもギアントも遠巻きに私を見るばかり・・・・。どうやら大変さは分かってくれたようですが、これといった解決策は彼らにも思いつく気配はありませんでした。

 

この洗浄工程はもちろん私も自分の手を使い汚れた豆をごしごし洗います。私が自分で考えた工程ではあるものの実際にやってみるとこの作業はとても大変なものです。乾燥し、パーチメントにしっかりとついた汚れを落とすというのは、想像以上の大変さであることは身をもってわかります。

 

ストレスがたまる日が続きました・・・・。ジャコウネコのフンにこれほど苦労するとは!!

 

苦戦が続く中、ある日イカサンとギアントが何事か騒ぎながら事務所にやってきました。「いい人が見つかったよ。洗浄工程の担当にぴったりの人だよ!!」と。

 

人を一人入れなければいけないか、と考えていた矢先でした。しかしあまりのんびり屋のお手伝いが来ても困ります。私は彼らにいいました。「働きぶりを見て決める」と。

 

イカサンとギアントは自信ありげでした。「凄腕」という言葉まで飛び出しました。

 

「凄腕だと!?」

 

全くあてにはなりませんでした。この洗浄工程の大変さを知れば、その「凄腕」とやらも30分でキツさに音を上げるのは明白だったからです。

 

イカサンとギアントの笑顔になんだかイラッときました。彼らの笑顔にイラッとくる自分も嫌になりました。その日は村のコンビニでビールを買い事務所兼自宅で飲めないヤケ酒をあおることにしました。

 

缶ビール半分くらいで頭がくらくらしました。そして今日はふて寝を決め込もうと、夜の9:00にはベットに転がり込みました。その時にはもう既に「凄腕」のことは頭にありませんでした・・・・。

 

インドネシアではメジャーなビールです。Bintang(ビンタン)とは「星」を意味します。

 

Samapi Jumpa Lagi,

Koki