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コピルアック(コピルアク) 味のあれこれ3

2012.12.15

前職で会社の先輩が「オレは青島、マニラ、ブタペスト、北京、etc…に行ったことがある。その先々で生水を飲んでいるがいまだかつてハラをこわしたことが無い!!」と自慢していました。その直後たまたま仕事で上海に行く機会があり、私も試してみることにしました。つまり、上海で生水にチャレンジしたわけです。

 

こういう話を聞くとどうしても自分もやってみたくなるのが私の性なのであります。今までこういった自分の性格で幾度となく損をしてきたのは自覚しているものの、この上海生水ほど後悔したことはありませんでした。

 

・・・・・。どんな具合だったかは割愛させていただきます。

 

ところで、インドネシアに渡る前に渡航経験者やインドネシア人の友人から言われていたことは、「むこうで初めて食事をした後は必ずお腹をこわす」そして「しばらくは回復しない」という恐ろしい予言と経験談でした。

 

上海以来、生水には気を付けているおかげか実はインドネシアでおなかを壊したことは一度もないのです。彼らにその話をするとみんなから「おなか強いんだね!?」と称賛されます。

 

生水に気を付けていてもおなかを壊してしまう理由は、やはり水ではないかと思います。インドネシア人も生水は飲みません。しかし、皿や包丁は水道水で洗います。その水が料理に付着していれば生水と同じ負の効果があるのではないかと勝手に推測しています。

 

ところで、インドネシア(中部ジャワ)の一般家庭の台所を見ていると気が付くことがあります。それは冷蔵庫の活用があまりされていないことです。日本では調理して余ったものは夏場であれば即冷蔵庫に入れまずが、こちらでは虫よけのざるをかぶせて放置しています。

 

もちろんインドネシアのメジャーな食文化であるWarung(屋台)に冷蔵庫はありません。同じように放置+ざるでカバーです。そこで思うのが「食品が傷まないか?」ということです。

 

ご存じの通りインドネシアは熱帯です。ほぼ一年中昼間の気温は20度後半以上です。冷蔵庫に入れないでそれを放置しているのはちょっと心配になります。

 

ところが彼らは食品が傷まない期間というのを肌感覚でわかっており、Warungなどでも傷んだものを出される心配はないのです。それゆえにインドネシアでおなかを壊す理由としたら、水が原因ではないかと思うのであります。

 

ある時インドネシアから出張でタイのバンコクに行きました。バンコクもインドネシアと同じく屋台の文化があります。この屋台で「つくね」のようなものが売っていましたので買ってホテルで食べることにしました。

 

ところがこのバンコクつくね、酸っぱかったのです。ご存じの通りタイ料理は「酸っぱ・辛い」のですが、インドネシア(中部ジャワ)にしばらくいてタイへ行き、屋台で酸っぱ辛い物を食べた際多少不安になりました。上海生水事件を思い出したのです。

 

結局は何ともなくてよかったのですが、不安になったのは久々に酸っぱいものを食べた為、「傷んでいるのではないか?」と勘ぐってしまったからなのであります。そうなのです、私の滞在している中部ジャワでは「酸っぱい」ものにお目にかかることは皆無に等しいのです。

 

さて、先般のブログ、コピルアックを酸っぱいと感じる相棒のイカサンについてです。初めてコピルアックを飲んだ際の彼の反応についてですが、正直なところ「イカサンどうしちゃったんだ??」というのが私の感想でした。

 

彼が初めてコピルアックを一すすりした際、大げさに「Aduh!!(アドゥ=Oh my god)」と。さらに砂糖を大量に入れ始め、また一すすり。そして「Aduh~~Adhu ,Adhu~~」を連呼。キャーキャーとわめき始めたのであります。「何やってんだ?」最初彼がふざけていると思ったのです。しかし彼はふざけているわけではありませんでした。「このコーヒーは頭がキンキンするくらい酸っぱい!!」とのこと。そして甘くしようと砂糖を入れたところ「ますます酸っぱくなった・・・・」と。

 

私がコピルアックといわれるこのコーヒーから得られる味覚のうち、「酸っぱい」という感覚はゼロです。普通のアラビカ種のコーヒーであれば多かれ少なかれ酸味はあります。ところがコピルアックのアラビカは酸味が無くなっているのではないかと私は感じるのであります。ましてやロブスタはもともと酸味が無いに等しいです。そしてイカサンが飲んだコピルアックはロブスタだったのです。

 

全く不可解なイカサンの味覚でした。「あまりに頭に響く」ということで彼はふらふらしながら顔を洗いにKamar Kecil(カマール・クチル=洗面所)に行きました。「いったいイカサンの味覚どうなってんだ??」

 

その後イカサンはコピルアックが癖になりました。Panjunanの事務所に自分の砂糖を持ち込み、「この間テストロットで作ったコピルアックもう余ってない?」と私にねだるのであります。彼がコピルアックを飲む際には大量の砂糖を入れ「Aduh~, Asam(酸っぱい)!!」と子供のようにキャーキャー言いながら飲むのが彼の飲み方です。

 

よく激辛ラーメンをさらに辛くして食べる人がいます。「ウオ~ 辛い!!」といいながら。イカサンもあれと同じような感じではないかと思います。「Asam~!!」というたび砂糖を入れ、ますます酸っぱくしているのです。

 

インドネシア人に何人も弊社のコピルアックを試してもらいましたが、この反応はイカサン独特のものでした。そのため先般Koki’s Kopi Luwakをお試しいただいたお客様から「酸っぱい」という感想をいただいた際、少しうれしくなったのです。

 

このコーヒーを酸っぱいと感じるのはイカサンだけではなかったのだ、と。

 

これからもお試しいただいたご感想をお寄せいただければ幸いでございます。

 

Warungの風景です。おかずにざるをかぶせて虫よけにしてます。冷蔵庫は使用していません。中部ジャワではWarungのおかずをIkan(イカン)といいます。通常インドネシア語でIkanといえば魚なのですが、こちらでは「おかず」の意味にも使われます。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki