コピルアックブロク画像

コピルアック(コピルアク) 喫茶店今昔物語1

2012.11.19

今日の日経新聞の夕刊で「キーコーヒー ルノアールの筆頭株主に」という記事がありました。

 

ルノアールという喫茶店は頭に「銀座」という名前がつくだけあり、首都圏をメインに展開しているようです。私自身日本全国かなりの都道府県を出張等で訪れましたが、言われてみればルノアールは確かに東京近辺にしかないなという印象があります。

 

喫茶店のことが新聞やニュースの話題になることというのはあまりないと思います。仮にそういった話題があったとしても、せいぜい今回のような買収事案や欧米の大型コーヒーチェーンが日本に進出したというものが、ほとんどではないでしょうか。

 

ところが、日々話題になることが無い喫茶店ですが、冷静に考えてみると10年、20年という単位で喫茶店の業態を見た場合は、この業界の移り変わりはなかなか激しいのではないかと思います。

 

例えば私が高校生の時代、喫茶店というのはあまりイメージの良いものではありませんでした。喫茶店=不良の先輩がタバコを吸う場所、もしくは暇な主婦の為のストレス発散カラオケクラブといったところでしょうか。1980年代のことです。

 

その後じわじわと、ドトールコーヒーが目につくようになりました。以前はラーメン屋だった駅前の店舗がドトールに変わっていたというのは良くある話でした。ご存じの通りドトールコーヒーは、注文を店員が伺いに来るのではなく、お客がカウンターで注文をするタイプの喫茶店です。

 

このドトール方式の喫茶店というのは、当時の世の中の需要を非常にうまくくみ取ったサービスだったのでしょう。

 

1990年代半ば以降、日本の景気は目に見えて悪くなりました。コーヒーといえば、1杯たしか500円くらいはしていたと思いますが、ドトールコーヒーを始め、各社のセルフ方式喫茶店の展開で1杯200円くらいまで価格が下がったと記憶しております。コーヒーを飲むためのお金も、喫茶店でくつろぐ余裕もこの頃から徐々に低下していったかと思います。

 

そんな折にアメリカからやってきたのがスターバックスです。「セルフでも美味しいコーヒーを」ということで、豆や焙煎、飲み方をもお客様に情報として伝える活動をしていた斬新なセルフコーヒーショップです。

 

最初にスターバックスに行ったときは驚きました。なぜかというと、カウンターで注文する際に店員が「お客様、もしお決まりでなければ新製品の○○というコーヒーがありますが、お試しいただいてはいかがでしょうか?」というような勧め方をするのです。

 

「ドトールでは絶対これはないだろうな」と苦笑いをしたのを覚えています。

 

2000年代前半から現在まで、「セルフ方式でありながらも凝ったコーヒー」というのが流行っていると思います。

 

ところでこの喫茶店の業態、一見すると「コーヒーを提供する」という単純なサービスですが、これからもどんどん進化してゆくのではないかと思います。

 

9月に東京ビッグサイトで行われた、日本スペシアリティーコーヒー協会主催のコーヒー展示会を訪問しました。この展示会は世界各国のコーヒー輸出者が自国の豆をPRしたり、コーヒーの焙煎器具企業、有名喫茶店などがプロモーションを行う場でもあるのですが、ひときわ注目を集めていたのは「バリスタ」と呼ばれるコーヒーを入れるプロのデモンストレーションでした。

 

白いシャツを着た若い男女がきびきびと働きながら、複数のコーヒーを入れる姿というのは、バーテンダーに通じるカッコよさがあり、人ごみの中で私も口をぽかーんと開けて、時間がたつのを忘れ、彼らの所作を眺めていたのであります。

 

マック(マクドナルド)やドトールのように、マシンから流れるコーヒーをすするというのも私は別に悪くはないと思うのですが、ひょっとしたら今後、こういった「バリスタ」が入れたコーヒー、もしくはカッコいいバリスタがいるSHOPなどという切り口で喫茶店が流行ってくるような気がしています。

 

そんなことを考えながら週末、Youtubeでトム・クルーズ主演映画の「カクテル」を見ました。1980年代後半の映画です。トム・クルーズのあのかっこいいバーテンダー姿というのは男女問わず、当時の若者の憧れだったのではないかと思います。

 

高校生の頃を思い出しました。この頃、背伸びをして駅裏のカラオケ喫茶にしばしば出入りをしていたことがあります。

 

客層は暇そうな主婦と、カラオケ以外やることが無い高校生です。この店は、昼間は喫茶店、夜は飲み屋になります。昼間に限り、かなり安い値段で飲み物付きでカラオケが出来るというありがたいシステムです。

 

カラオケは私自身あまり好きではないのですが、たしか7回目のマイクを私が握り、ステップを踏み出そうとしたその瞬間だったと思います。

 

「ヘタ○ソ!!」

 

奥の主婦が私をやじるではありませんか。五輪真弓しか歌わない主婦です。

 

「なんであんな昼間にマイケルジャクソンなんか熱唱していたんだろうか??」

 

彼女のヤジで憑物がとれたのかもしれません。それ以来マイケルの歌はやめ、カラオケもやめ、カラオケ喫茶通いも卒業したのであります。

 

今はのんびりとKoki’s Kopi Luwakをすすりながら、甘いものを食べるのが一番落ちつきます。

 

 

横浜の景色もだいぶ変わりました。

 

Samapi Jumpa Lagi,

Koki