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コピルアック(コピルアク) おいしいコーヒーと麻袋1

2012.11.13

頭の片隅で、何かこのコピルアックのブログに書きたいと思うことがあっても、思い出すことが出来ないことが良くあります。

 

いつ頃からか気になっていたことで、忘れていたことがあったのですが、今日道を歩いていた際、道路工事の現場のそばを通りかかり、何かを思い出しました。

 

土嚢を見たからです。

 

以前、この章でGoniのことを書きました。その続きがあったことを、土嚢を見てから思い出しました。Goniとはすなわち、麻袋のことです。

 

1か月ほど前のこのGoniの章を要約すると、「農薬が麻袋に付着している可能性があるので、LJAではコピルアック生豆の梱包として麻袋は使用していない」という内容でした。ちなみに麻袋とはこんな感じです

 

実はGoniを探している過程で一つの出来事がありましたので紹介をさせていただきたいと思います。私や相棒のイカサン、製造主任のギアントはこの出来事をGoni事件と呼んで、今でもたまに話題にしております。

 

私とギアントで、コピルアックの生豆を梱包するためのGoniをPatiの街中くまなく探しておりました。もちろん新品であることが条件です。おそらく10件くらい心当たりのある店に出向き、探したのですが、結局新品のGoniは存在しませんでした。

 

そしてその晩のこと、私の自宅兼事務所に大家のお祖母さんが現れました。「アンタに友達だよ!!」と。「友達!?」

 

私の自宅兼事務所の隣が大家さんなのですが、大家のお祖母さんとは、大家さんの奥方になります。外国人の私を親切にもてなしてはくれるのですが、このお祖母さん、あまり愛想が無くいつもダミ声で私を攻め立てます。「アンタ昨日、夜中の3時くらいにシャワー浴びてただろ!? 何やってんだい??」とか・・・・。

 

インドネシア語とジャワ語を混ぜているので、彼女が何を言っているのかよくわからないのですが、なるべくことを穏便に済まそうと、彼女と接するときはいつも苦笑いを絶やさないようにしているのです。”Terima kasih”(ありがとうございます)もしくは“Oh gitu!!”(ああそうですか!!)くらいで何とか切り抜ける術を身に着け、我ながら成長したものだと常々思うのであります。

 

ところで、その晩の大家のお祖母さんは、いつものしかめっ面+不安げな顔。それもそのはずです。外国人の棲む家にいきなり知らない人が訪ねてきたわけです。

 

彼女と一緒に外に出てみると、確かに知らない男性が立っていました。初老の痩せた男性です。私とこの知らない初老の男性を交互に睨み付ける大家のお祖母さん。必死に思い出そうとする私・・・・。いったい彼は??

 

全く彼のことを思い出すことが出来ず、「Maaf ya, anda siapa??」(どちらさまでしょうか??)と尋ねた後、彼が笑顔で口を開けたのを見て誰だかすぐにわかりました。前歯が数本ない顔が私に彼を思い出させたのです。

 

大家のお祖母さんには「彼が誰だかわかりました」とお礼を言い、彼を家の中に入れました。

 

彼は、昼間私とギアントが10件くらい、新品のGoniを探し回って歩いた時に訪れた店の一つの店主だったのです。前歯が無い笑顔が印象的でした。

 

ここで一つ疑問が持ち上がりました。なぜ私の家が分かったか?ということです。彼にはPanjunanに住んでいると言ったものの、具体的な住所は教えていませんでした。また、コピルアックということも安全を考慮した場合、あまり言いふらすべきではないので、ただ単に「コーヒー豆を入れるためのGoniを探している」ということで店を訪ね歩いていたのです。

 

「どうやってここが分かったのですか??」私は彼に尋ねました。彼曰く、Panjunanで外国人が住んでいるだろうと、かたっぱしから聞きまくり、誰かが「あっちのほうで見たことがある」と言えばそっちのほうに行き、またそこで同じことを尋ね・・・・の繰り返しでここまでたどり着いたとのこと。

 

Panjunan村は4000人以上の人口を抱える村です。それでもここまでたどり着くとは、たいしたものです。

 

驚いた私をしり目に、彼は話を始めました。彼の訪問の目的は私にコーヒー豆を売りたいというものでした。

 

「アンタ日本人だろ、ワタシの友人でコーヒーを栽培しているものがおり、アンタに紹介したいのだがどうだ?」

 

「もう決まった仕入れルートがあるのであなたからの購入は出来ません」

 

「そうか、わかった。ところで今、日本の気候はどうなんだ? 寒いのか?」

 

「いいえ、今は暑いです」

 

「そうか、ところで私の知り合いがコーヒーの栽培をしているのだが・・・・」

 

・・・・・。

 

結局1時間以上もこのやり取りを続け、彼も私もへとへとになり、最終的に彼はあきらめて帰宅の途に就きました。全く見上げた粘り腰です。

 

ところでこのGoni事件、はたから見ると、ただ「厚かましいオジサンが私の家を訪ねてきて、コーヒーの売り込みに失敗して帰った」というだけの話になってしまいますが、一つこの話で思ったことがあります。

 

話が長くなりますので、続きは次回にさせていただきます。

 

                       

オレンジの壁が私の借家です。右側の家におっかないお祖母さんが住んでいます。

 

Samapi Jumpa Lagi,

Koki