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コピルアック(コピルアク) おいしいコーヒーと幼稚園のお遊戯

2012.10.25

「幼稚園でお遊戯を始める時、保育士は最初どうするか知ってる?」。昔、知人から問われました。

 

「お遊戯を始めますよ!!」もしくは「並んでください!!」じゃないか?と私は答えました。彼曰く、それでは絶対にお遊戯は始まらないとのこと。言われてみれば、親の言うことを素直に聞く子供というのはあまりいないなと思い当たりました。

 

ではどうするか。「最初に手をバチバチたたかせるんだよ。もしくは適当に足踏みをさせるのでもいいな」。お遊戯を始めるのに手を叩かせたり、足踏みをさせたりしてもあまり意味がないんじゃないか?

 

私の問いに彼は答えました。

 

「子供が話を聞かないのはなぜだと思う? 集中力がないんだよ。だから最初は何でもいいから一つのことに集中させるんだ。それからでないと人の話は聞かない。つまり物事には順番があるってことだな」。

 

なるほどと感心しました。

 

いつ頃から手を叩いたり、足踏みをしたりせずとも人の話を聞くことが出来るようになったのか、私は覚えていません。しかし、物事には順序があると思い知らされる場面はしばしばあります。つまり、物事を始めるのは準備をした後です。始めてから準備をするというのは順序が逆なのです・・・・。

 

コピルアックのビジネスをPanjunan村で始める際、精製所の敷地を借りる目途はついていました。精製の方法もKeletのコミュニティーから教えてもらいました。あとは設備を入れ、手伝ってくれる人を探すだけでした。

 

私としてはすぐにでも始めたかったのですが、相棒のイカサンと製造主任のギアントが「少し待ってくれ」と私に申します。

 

私の性格上「滞る」という状態があまり好きではないため、「絶対すぐに始める。何か問題でもあるのか?始めなければ何も始まらない!!」という話をしたのです。

 

しかし、彼らの言うには「チト根回しが・・・・」。

 

「役所に確認し、製造許可は不要だという了解も得ているのに根回しもコマ回しもない!!」という私の理屈は、彼らからすると「順番が違う」というものでした。

 

日本の村というのはよくわかりませんが、おそらく閉鎖性は高いところであると想像できます。私はLuboyo村とPanjunan村に滞在しておりましたが、閉鎖性は高いと感じています。

 

私はたまたま運よくさほどトラブルらしき目にはあいませんでしたが、よそ者が単独で引っ越してくるというのは皆無に等しい状況です。村に新参者が来るという場合、たいがい結婚して村に嫁いできたとか、そういった類の話です。

 

Panjunanで私の存在が無害であるということは、あらかた村人はわかってくれてはいるのですが、「コピルアックのビジネスを始めるとなると、話は違ってくる」というイカサンとギアントの意見でした。

 

コピルアックのビジネスは、インドネシア国民の間では「儲かるビジネス」と思われています。それがPanjunanで始まったとなると、やはり村民の目の色が変わってくるわけです。

 

もっとわかりやすく言うと「嫉妬」です。


 

言葉は悪いのですが、「あいつら日本人と組んでうまくやりやがって」という話になってしまうわけです。イカサンもギアントもこれを危惧していたのです。

 

彼らの話を聞き、自分が浅はかであると反省しました。

 

そして、時間をかけて少しずつ、少しずつ村人たちに我々がコピルアックのビジネスを始めることを浸透させてゆきました。我々が最も望むことは「あまり大げさにしないでほしい」。ということでした。

 

幸いなことにギアントの家族はこの村に代々住んでいる根を張った住民で、村役場にも顔が効くためスムースに事は運びました。

 

これは私にとって非常に貴重な経験になりました。こういった物事の順序というのは「感覚」でしかなくマニュアルは存在しません。しかも順序を誤ると収拾がつかない事態に発展します。

 

私は幸いでした。イカサンとギアントがパートナーだったからです。

 

この経験は、折に触れてブログに書いてゆきたいと思います。

 

                       

イカサンの長女にも根回しが必要かと思い、「おさる人形」を東急ハンズで買いました。人形は椅子の上で踊り回り、彼女は人形の動きにはしゃぎ回るだけでした。どうやら根回しは必要なかったようです。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki