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コピルアクとMuria山のめぐみ その5

2014.12.06

今から20年くらい前に「ビバリーヒルズ高校白書」というアメリカから輸入されたテレビドラマにはまっていたことがあります。北部にあるミネソタ州から西海岸のカリフォルニア、ビバリーヒルズに父親の都合で引っ越してきたブランドンと双子の妹ブレンダが繰り広げる学園ストーリーです。

 

その続編もまた傑作でした。「ビバリーヒルズ青春白書」という題名ですが、優等生のブランドンは出世し、大学生で学生委員長か何かになり(私の薄い記憶によると・・・・)両親をたいそう喜ばせます。傑作な理由は長くなりますので省略しますが、このドラマで出てくる高校生や大学生の生活は日本のそれらと比べるとたいそう派手で有意義そうに見えました。

 

印象に残っているシーンはいろいろあるのですが、その中で一つ「これはおそらく日本ではないな」と感じたのが、ブランドンが大統領か州知事選の選挙戦のさなかに個別宅を訪問し「民主党をよろしくお願いします」という活動をしていたことです。

 

もちろん彼が特別というわけではなく、学生が手分けをして個宅を訪問し民主党の素晴らしさをドア越しに説き投票を依頼するというものです。これは学生の義務というわけではなく、彼らがボランティアで行っていたのですが、日本の学生でたとえボランティアでも個別宅を訪問し何かをするというのは聞いたことがありません。

 

この時は選挙運動を個別宅訪問で行うという活動でしたが、何かのマーケティングリサーチを個別宅訪問で行うという活動がアメリカの大学の授業では普通に行われているという話を聞いたことがあります。課題を課された学生はいやいやながらというよりもこういったフィールド授業に積極的に参加している模様で、頼もしいものだと感じました。

 

さて、先般のブログの続きでありますイカサンの「蜂蜜訪販」の話です。

 

彼が大学生の頃、マーケティングの授業の一環で「物販を行う体験をする」というものがあったそうです。販売する商品は何でもよくとにかく何かを販売し、実績と経験をクラスで語るという単純なものでした。彼はたまたま親戚に蜂蜜を販売している人がいて、この親戚から蜂蜜を購入し、戸別訪問で販売をしていました。

 

先般のブログに記載したようなねずみ講のようなものではなく安心しましたが、それにしてもインドネシアの大学というのは思い切った授業をするものだと彼の話を聞いて感心いたしました。

 

確かにインドネシアはこういった訪販というのは日本ほど敬遠されていません。訪問する側もされる側もです。

 

とはいえ、やはり物販のマーケティングとは何かを知る上では小売りを体感することは必要だと思います。日本で学生に「訪販で何かを売ってこい」という課題を出すのは問題がありそれは日本では無理といってしまえばそれまでなのですが、それにしても学生に訪販を体験させるというインドネシアの授業はあっぱれという気がいたしました。

 

さて、イカサンはあまり自分のことを自慢するタイプではないのですが、どうやらこの蜂蜜訪販は彼にとって結構成功だったらしく「いい思い出」とのこと。成功とはマーケティングの授業の成績が良いということではなく「売れて稼げた」という意味です。

 

蜂蜜はインドネシアではありふれた商品です。街中至る所で蜂蜜が売られています。普通に考えたらいきなり訪販で来た大学生から蜂蜜を購入するいわれはないのですが、彼が当時使ったトークは「コーランにも蜂蜜の効用が出てきますよ。小さな昆虫が生み出す奇跡の液体が人を救うって・・・・」というものでした。

 

どうやらこのトークは効果てきめんで、たいがいの人は手持ちのお金があれば「そんなら買ってみようか」という風に財布のひもを緩めてくれたそうでした。

 

さて、私が彼の話を聞きふと思ったのが「小さな昆虫が生み出す奇跡の液体」という内容です。この話を彼としていた経緯というのは、Muria山で採れる蜂蜜を見に行こうという話をしていた時です。

 

Muria山はコピルアクのコーヒー豆が収穫されている山なのですが、この山は蜂蜜の産地でもあります。インドネシアではかなりたくさんの養蜂家がいるらしいのですが、需要が多い為国内供給量では間に合わず、中国や台湾からも蜂蜜が輸入されています。ところが市場に出回っている蜂蜜で一つ問題があります。それは蜂蜜のグレードがかなり低いということです。

 

どうやら蜂蜜には高級なものから低級なものまでいろいろあるようで、Googleで検索をしてみますと、例えば低級なものですと少量の蜂蜜と多量の砂糖を混ぜて蜂蜜風味にする技術というのが確立されており、一般人には区別がつかないという記事も結構目にします。

 

また、天然蜂蜜を謳っている業者でもミツバチに餌として砂糖水を与えて作った蜂蜜を販売しているという話もあり、これはもう天然とはいえども本来蜂蜜が持つ栄養素をとりいれることは期待できないという話もネット上の記事で目にします。

 

「小さな昆虫が生み出す奇跡の液体・・・」。蜂蜜がどうやって出来るかを聞くと、確かに奇跡という言葉が当てはまるかもしれません。ミツバチが花から蜜を吸いそれを自分の体内に溜め込み、巣の中に入れて保存するというもので、人間の通常の営みでは想像がつかない活動ではないでしょうか。

 

ところで私とイカサンでムリア山の蜂蜜を見に行く理由というのは、この山の蜂蜜というのは普通の養蜂場の蜂蜜とは明らかな違いがあるためでした。

 

話が長くなりますので次回へ持ち越します。

 

 

私の後ろの山々がMuria山で、私が立っている場所もMuria山です。合計で山が27あり、総称でMuria山と呼んでいます。一つ一つの山に名前は有りません。

 

この山にたんまりと蜂蜜が眠っています。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki