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コピルアックとMuria山の山のめぐみ その4 

2014.12.02

 

今、私たちのコピルアックを精製している場所は中部ジャワ州、Pati県にありますDesa Panjunan(パンジュナン村)というところですが、私は以前Luboyoという村に住んでいました。

 

Patiの中心からおおよそ78Km くらい離れた場所で、周りをサトウキビ畑に囲まれた田舎の風情があります。日本の村との違いはいろいろあるかと思いますが、おそらく人口は格段にインドネシアのほうが多いでしょう。特に若い人々、子供が目立ちます。

 

さて、Luboyo村で過ごしていた時に面白い出来事がありました。ある時、おそろいのシャツを着た若い男女が村の家々を訪問しているのです。シャツに書かれている文字は良く見えなかったのですが、雰囲気として何かを売って歩いている、いわゆる訪問販売というのがよくわかります。

 

日本ではチャイムを鳴らし、何かを販売する訪問販売はさすがにもう見ることは無くなったので、この光景は私にとってすこぶる新鮮でした。とはいうものの何を売っているのかが気がかりで、じっと目を凝らしてみていると、何か箱に入ったものが見えます。

 

彼らはだんだん私の家に近づいてきます。そしてついにお隣のBu Tinyの家のドアをたたくも珍しく彼女は留守。さて、私の借家で彼らがニコリと笑って見せたものは何と「歯磨き粉」・・・・。彼らのシャツを間近でみると確かにメジャーな歯磨き粉メーカーのロゴが入ったシャツを着ています。私が「Udah(もうあります)」と断ると、彼らはそっけなく次の宅へ向かったのであります。

 

さて、翌日相棒のイカサンにこの話をしてみました。“日本ではもう訪問販売なんて見ることはまずないし、ましてや「歯磨き粉」の訪問販売なんて聞いたことが無いぞ?? 人件費を考えると無駄も甚だしいのじゃないか?”と聞いたところ、イカサンの話によると大手の日用品メーカーではこういったことをしばしば行っているようで、歯磨き粉メーカーのシャツを着た男女が戸別訪問をすれば、売れなくても宣伝にはなるでしょ!?とのこと。

 

確かにその場で歯磨き粉を買うことは無くても、Pasarやコンビニなどでその歯磨き粉を見つければ、手に取る確率は高くなるはず・・・・。原始的なマーケティングではあるものの意外と費用対効果を考えると割にあうのかもしれないと妙に納得したのであります。

 

ところで村で体験したこの訪問販売。私が実際にお目にかかったのはこの一回だけだったのですが、インドネシアではこういった訪問販売が結構盛んです。例えば「水」です。

 

「このボトルで水を飲めば健康になれる・・・・」といった類の商品を戸別訪問で販売するのです。日本ではもうこの水商売は通用しませんが、インドネシアではどうやらまだまだ通用するらしく、最近では「このボトルに水を入れてスプレーするとニキビが治る」とか「お肌がつるつるになる」とかいうガラクタが飛ぶように売れているというではありませんか。

 

こういった水商売に共通するのは、訪販員が持ってくる商品は全て「Made in Japan」。

 

そして、「もしあなたがこれを使って良いと感じたら、あなたもこれを友達にすすめてみませんか?」というどこかで聞いたことのあるセリフ。

 

そうです、もうお分かりでしょう。つまり、ねずみ講のビジネスがインドネシアでは結構流行っているのです。同じ訪問販売でも歯磨き粉の訪販と、水商売の訪販はまったく別物なのであります。

 

どうやらインドネシアにもねずみ講ビジネスで大儲けする人というのはいるらしく、次から次へと雨後の竹の子のごとく新手のいかがわしいビジネスが出てきては消え出てきては消えしています。幸いにも相棒のイカサンはこの辺りは冷めた目で見ておりまして、「水は水でしょ」と至極まっとうなコメントで私を安心させるのであります。

 

ところがそんなイカサンにも訪販員をしていた過去がありました。

 

商材は「Madu(マドゥ)」。

 

日本語に直すと「蜂蜜」です。蜂蜜の訪販?? これはいったいマーケティング型なのか、もしくはねずみ講型なのか??

 

今は冷めた目で水商売の訪販を見ているイカサンもひょっとして過去にねずみ講にハマっていた時期があるのか? しかも蜂蜜で??

 

彼とも長い付き合いになりますが、まだまだ私の知らないことが多いようです。イカサンの蜂蜜訪販の秘密は次回へ続きます。

 

 

  ところでこのパン、村で行われる結婚式の引き出物でよく使われていまして、私もしばしばおすそ分けをいただきます。中に蜂蜜が入っていて味は結構おいしいのですが気がかりなのは賞味期限・・・・。あの炎天下で1週間持つパンって何が入っているんだろうか??

 

隣に住む大家の奥さん、彼女は私を厳しく監視する鬼の監督役なのですが、たまにこういったものをくれます。もちろん賞味期限の謎などは気にせずに当たり前のように完食。

 

ちなみに大家奥のお母さんは齢90歳を超えています。日本でも長寿の領域ですがインドネシアでは超長寿といったところです。彼女は昔から一切こういった類のお菓子やインスタント類は口にしないということでした・・・・。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki