コピルアックブロク画像

コピルアクとMuriaの山のめぐみ その1

2014.11.18

インドネシアに渡ってビジネスをする前のこと、インドネシアにたいそう詳しい私の友人がこう言いました。

 

「私が死んだらバリ近辺のジャワ海に散骨してほしい」と。

 

彼女はたいそうバリが好きでもうかれこれ数十回以上は旅行をしています。温かい人、美味しい食事、そして煌めく海辺で繰り広げられるアバンチュール・・・・。彼女が語るバリ島はこの世の天国の物語であるかと錯覚し、そんな楽園もあるのかと他人事のように聞いていたのを覚えています。

 

他人事。そうなのです。実は私「旅行」というのがあまり好きではなく、小さい頃の遠足や修学旅行から会社の慰安旅行まで旅行はいろいろありますが、こういった行事が大の苦手だったのであります。「旅行に行くくらいだったら仕事でぎっちり詰まった出張のほうがまだマシ」という話をバリ島好きのこの友人にしたところ、しばらく口をきいてくれませんでした。

 

ところで彼女との仲が決裂し、バリ島のことはすっかり頭から抜けていた私ですが、インドネシアに渡ってしばらくしてから彼女の言葉を思い出しました。

 

「ジャワ海は素晴らしい」「透明な海、白い砂浜。優しいバリ人の若者たち・・・・」

 

コピルアクの精製拠点がありますPatiは車で20分も走ればジャワ海に面したJuwana(ジュワナ)という漁港に行きつきます。多くの船が停泊しており、Pasar(市場)の中には魚専門の大きな市場もあります。Juwanaで採れた魚はPatiをはじめ近隣の都市へ運ばれますが、評判は上々です。

 

Juwanaの周りには魚を出すWarungがたくさんありますがどれも味は最高で外れは有りません。ところが一つだけこの漁港の海に違和感がありました。「海が濁りまくっている」ということです。

 

私がインドネシアに渡る前にイメージした「ジャワ海」はエメラルドブルーに白い砂浜の煌めく海岸を持つ海です。ところがJuwanaはもちろんですが、Patiから東へ行くジャワ海はどこも汚い茶色をしておりまして、「青」という言葉はまったくあてはまりません。

 

この話を日本に帰国した際に魚をビジネスにしている人に話したところ、豊富な漁場というのはたいていが青い海ではなく濁った海で、こういった場所は魚にとっての栄養素が多く含まれるため港が栄えるということでした。

 

ところで中部ジャワというのは肥沃なジャワ海をはじめ、農産物の収穫も豊富です。コピルアクのコーヒー原産地でありますMuria山は北側にジャワ海を臨む山ですが、この山では実はコーヒー以外でもいろいろな農作物が収穫されています。

 

例えばカカオです。カカオの栽培というのは実は結構手間がかかるようですが、Muria山で収穫されるカカオ農家はほとんどがコーヒー農家、もしくはコメ農家との兼業です。つまりこの地域のカカオのビジネスというのは木になっているカカオをもぎ取って、Pasar(市場)に持って行き安値で売るという仕事になり、単純なものです。そのため1個のカカオの実が数十円というかなり安価な値段で販売されています。

 

もちろんカカオはチョコレートの原材料として利用されるわけですが、単にカカオの実からカカオの種を取り出して、乾かして、煎って、で終わりではありません。カカオの実を採りだした後に最も大切な工程が入ります。

 

それは「発酵」です。コピルアクはジャコウネコの腸内で発酵したコーヒー豆が独特な味に変化をしているわけですが、カカオもまた発酵は必須のプロセスになります。ありふれたチョコレートの原料であるカカオ。チョコレートがどうやって出来上がるのか?以前はあまり興味がありませんでしたが、Muria山のカカオに出会い、大変興味深いことが分かりました。

 

 

今日はカカオの話でブログを終えたいと思いますが、しばらくはMuriaの山のめぐみに関して記載したいと思います。

 

写真はコピルアクのジャコウネコを飼育している近くの農家にあったカカオを撮影したものです。ほとんど人手をかけていない為、大してお金にはならないのですが、もぎ取れば売れるということもありコメ農家やコーヒー農家の副業としては人気があるようです。カカオというのは枝になる以外にも直接木になるものもあり、何とも奇妙な生え方をする植物です。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki