コピルアックブロク画像

ジャワとスマトラのコピルアック その3

2014.10.06

以前、何かのテレビで日本人とキルギス人は似ているという内容が特集されていたと記憶しています。さきほどGoogleで「日本人 キルギス人」と検索したところブログの写真などを見ることが出来ましたが、確かに似ていると思います。

 

中国や韓国は日本人と距離は近いものの、顔立ちはやはり異なります。特に韓国は至近といってもいいのでしょうが、やはり明らかに違いは分かると思います。日本人がどこから来たのかというルーツを探し当てることが出来れば、キルギスと何らかの共通点が見えるかもしれません。ロマンのある話です・・・・。

 

さて、先般のブログの話の続き、中部ジャワのコピルアック産地のMuria山のKelet地区と近所のコーヒーの味はまったく異なるのに、なぜ遠く離れたスマトラ島のLampung(ランプン)地区の豆の味はほぼ同じなのか?に戻りたいと思います。

 

Keletのコーヒーというのはコーヒーを栽培している人々の本業がコメ農家であり、コーヒーはあくまでも副業としての位置づけです。そのため昔から今に至るまで全くと言っていいほど手入れがされていません。手入れとは農薬、肥料を与えること、そして「接ぎ木」です。

 

特に接ぎ木はいわゆる種のハイブリッド化を促すものであり、良質な幹と枝を交配合をさせることです。そのため何代にもわたり接ぎ木をされた豆というのは、当初のそれとは全く異なります。もちろん味は洗練されたものになるでしょう。

 

しかしながら交配合を繰り返してしまえばその木はもう元の木に戻ることは出来ません。つまり、そのコーヒーが持っていた原点の味が出なくなってしまうのです。Kelet以外の近隣のコーヒー農家はコーヒーが専業です。そのため接ぎ木を繰り返して、良質なコーヒーを作るよう日々努力しています。

 

それにより味も微妙に変わってゆき、それを繰り返すと数十年かけて元の味とは大きく異なるコーヒーが出来上がるのでしょう。

 

おそらくKeletと味が同じLampungのサンプルを取り寄せた地区というのは、コーヒーは副業で専業は別にあったのかもしれません。味が同じということは接ぎ木や受粉による品種改良をしておらず、おそらくオランダが数百年前に植林した当時のままのコーヒーであるということを意味しているかと思います。

 

ところでこのKeletのコーヒーですが、実は欧州向けに少量ですが出荷されているそうです。毎年決まったバイヤーが買い付けをして東ジャワ州の州都スラバヤに運び、シンガポール経由で欧州各地に販売するということでした。なぜ彼らがこのKeletの豆を好むのかというとそれは「味が洗練されていないこと」だそうです。

 

確かにスマトラのマンデリンやスラウェシのトラジャなどは世界的に有名なブランドで、味は品評会でもトップクラスの位置づけです。ところがこういった豆があまり好きではない天邪鬼もヨーロッパにはいるそうで、純朴な味を持ち見た目も悪いKelet近郊の豆を指定買いするのであります。

 

昨今コーヒーの相場は高くなる一方です。世界最大のコーヒー供給国であるブラジルの、病気による生産量低下が一因ではあるのでしょうが、需要が増えているという理由もあるように思います。

 

そのためインドネシアのコーヒーは輸出に回される傾向がこれから強くなり、国内需要は安いベトナムから輸入するという流れになってくるかと思われます。

 

Keletでコーヒーを副業で栽培している農家がコーヒービジネスに目覚めてしまい、ハイブリッドをはじめれば、私としては複雑な気持ちなのであります。自由主義経済の中彼らの行動は正しいのでしょうが、あの素朴なオランダ植民時代から変わらない味がもう楽しめなくなると思うと、誠に残念です。Muria山を買い占めたい・・・・。

 

 

 

 

 

相棒のイカサンと私です。インドネシアは多民族国家の為、アラブ系、インド系、欧州系、華僑系等、様々な人がいます。イカサンはマレー系で浅黒い肌の色をしているのですが、顔立ちは結構日本人に近いのであります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki