コピルアックブロク画像

インドネシアの成功者

2014.9.26

最近自分のフェイスブックを見ていて気が付いたことがあるのですが、自分の友達の友達で「こんな人がいるんだ!!」ということです。

 

テレビにちょくちょく登場するような有名レストランのオーナーや、ITの分野で成功を収めている人、有名ではなくとも中学や高校の教師として立派に生徒を育て上げている人・・・・。

 

実は成功者というのは身近なところにもいるのでしょう。もちろん自分の人生に納得満足していればそれは成功者といえるのですが、巷で言うところの成功者というのは意外なところで発見できるかもしれません。

 

私たちがコピルアクのフン付豆を精製している中部ジャワのPatiにもそういった成功者というのはいます。例えばJamuを販売している街はずれの親子です。あいにく写真は撮影しなかったのですが、この親子、私の相棒であるイカサンの幼馴染でありまして昔から今までの彼らのことを良く知っています。

 

もともと親父さんは中学校の教師をしていたのですが、どういうわけか突如やめてしまいJamuの店を始めることにしました。ちなみにJamuとは需要強壮ドリンクでありまして、ショウガや蜂蜜、フルーツなどをごちゃまぜにした決してうまいとは言えない飲み物です。

 

日本人の口にはまず合いません。なぜだかわかりませんが、中部ジャワの人々というのは人をもてなすときにはJamuでもてなすようなところがあり、知らない人のうちに行ったときには頼んでもいないのにJamuが出されることがたまにあります。たいていはKopi(コーヒー)やTeh(紅茶)ですが、Jamu売りの自転車が通りかかると「Jamu頼むけどアンタもどうか?」と聞かれます。

 

日本人であり、日本にいればビシッと「要りません。絶対に」と答えるところでしょうが、インドネシア生活も身についたころには苦笑いをしながらご馳走になるようになりました。イカサンからの、「断ると相手が悲しむのでなるべく断らないように」というレクチャーのおかげでもあるのですが・・・・。

 

さて、この親子最初はかなりの貧困からのスタートでした。一家に一台はバイクがあるのも珍しくない時代に、古い自転車が1台のみ。荷物を運ぶのもリヤカーで運ぶという状況で質素な家に父と子で暮らしていたそうです。

 

ところがです。彼らのビジネスは徐々に大きくなってきました。彼らのJamuの売り方の特徴というのはJamuを買いに来た方の健康状態を聞いて、それに合わせたJamuを作るというものでした。通常のJamu売りは自分のレシピを適当に調合するか、もしくはお客さんが「○○を多く入れて」というリクエストにこたえるだけなのですが、この親父さんは「頭が痛い」というお客さんにはそれ用のJamuを作り、「おなかが痛い」という人にはまた別のJamuを提供する、という具合でリピータを増やしてゆきました。

 

そうして気が付くと、家もしっかりした一軒家が立ち、バイクはおろか乗用車も購入できるほどのリッチな生活を満喫できるようになったそうです。

 

この手の成功者というのはPatiの街ではごくまれにいます。例えば下の写真のWarung(屋台)の親父さんも、以前は本当にオンボロのWarungの経営者にすぎなかったそうですが、今では10人ほどの従業員を雇えるまでのWarungに成功いたしました。

 

 

ちなみに、インドネシアで最もメジャーなコピルアクの某メーカーも同じような感じで、本当に無資本に近い状態でコピルアクのお店をはじめ、いつの間にかインドネシアの主要都市に専門のカフェを開業するまでに至ったそうです。

 

おそらくこういった成功者というのは、地道にコツコツと自分のビジネスを積み上げてきた人たちなのかもしれません。コピルアクの経営者とは会ったことは無いのでわかりませんが、Jamuの親父さんもWarungの親父さんも決して派手さはありませんが、お店に客足が途絶えなかったのが印象的でした。Jamuは残念ながらうまいとは思いませんでしたが、相棒のイカサン曰く「Patiでは最高」とのこと。

 

Warungの感想は「これは確かにうまい」です。

 

話は少し脱線しますが、東京のオシャレな街で食べる行き届いたサービスのレストランは沢山あります。インドネシアにもジャカルタでは素晴らしい夜景を見ながらセレブが集う飲食店はあり、中部ジャワにもかなりレベルの高い料理を提供するお店があります。

 

こういったお店は確かにすばらしく、賞賛、感嘆に値いたします。しかし、私が本当に好きなのは、Patiの街にあるWarungやコピルアクの精製作業の休憩時間に作業を手伝ってくれる村人たちと食べる昼食なのです。

 

先般のブログを書きながら今日はこのブログを書こうと思いました。たぶんつい最近、だいぶ前に話題になったフォレストガンプという映画を見たからかもしれません。

 

 

 

このお店は街にある雑貨食料品店で、よく街中にこういった店はあります。Terasi(エビ味噌)やKecap Manis(甘辛ソース)、Keropok(えびせんべい)等などが置いてあります。Patiの街中の商店街は華僑系の経営者が多く、先祖代々この街で根をはって生活しています。店構えも大きく資本があるため仕入れ量を多くすることが出来るので、安価で販売が可能になるわけです。

 

そうすると、さらにお客があつまりさらに資本が増え・・・・・という夢のスパイラルが実現できるといった寸法です。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki