コピルアックブロク画像

コピルアクのビジネスに見るインドネシアのビジネス

2014.9.24

コピルアクのビジネスを始める際に最も苦労したことは「貿易ライセンスの取得」でした。特にコーヒーはインドネシア各地であれだけ収穫されているにもかかわらず、新規の輸出業者の参入は事実上出来ない状態。つまりコーヒーは輸出がライセンス制になっているため、ライセンスが下りないのであります。

 

このライセンスを管轄しているのはいわゆる商業省というところで、かなり特殊な方法使いコーヒーの輸出ライセンスを獲得することが出来たのですが、そもそも貿易ライセンスという制度は日本には無い為、日本人には理解しづらいものではないかと思います。

 

一般的な感覚では「東南アジアは諸事において緩い国」と思われる方もいらっしゃるでしょう。何でも金で解決できる、手続きがラフ・・・・といったところでしょうか。

 

ところが実情はその逆です。例えばアメリカやヨーロッパなどは厳格な規制がかかっているように見えますが、輸出入でライセンスが必要になるケースはごくまれで、きちんと税関で申告を行えばたいがいのものは輸出入ができます。

 

ところが東南アジアの多くの国はそもそも個人が商業用貨物の輸出入を出来ない場合が多く、例えば衣類や雑貨類のようなものでも数量が個人使用の量を超えていると税関が判断すれば、その荷物は通関できずに税関でストップしてしまいます。

 

ここら辺の厳しさではインドネシアは東南アジアの中でもかなり厳しいほうに位置するのではないでしょうか。弊社は貿易業を生業としているため、貿易に関するお問い合わせをいただくことが多いのですが、初めてインドネシアの輸出入を経験される方にこの話、つまり「インドネシア側の企業が貿易のライセンスを持っていないと何もできない」という話をいたしますと、みなさん一様に「お金で解決できないの?」といわれます。

 

私の聞いた話によりますと、10年位前までのインドネシアは、ここら辺はかなりルーズで、お金があればよほどのものでもない限り通関できるという状態だったようですが、今では普通の会社が税関を丸め込んで特別なルートで通関できるというのは、ほぼ不可能に近いと言っていいでしょう。

 

とはいうものの、私がコピルアクの精製をしている中部ジャワのPatiで日本の中古車を見ることが希にあります。古いカローラなどはたまに見ますが、これはひょっとしたらそれこそ10年以上前にコッソリ輸入された可能性もあるのですが、「日産のエルグランド」を見た時はさすがに驚きました。

 

ただし、この車を輸入した人はPatiの警察の上層部の人。豪邸に住み、使用人を数人雇いこの世の極楽を享受しているタイプの人です。かなりの力が無いとこういったことは出来ないでしょう。車に限らず、「これはどうやって輸入したんだろう?」というものもしばしば見かけます。コピー機やパソコンです。

 

中古品として輸入が認められているのは、重機のように人間の力では対応できないものに限られているはずなのですが、こういった中古品が輸入されている場合はおそらく特別なルートを利用していて、権限を与えた人にも利益が落ちるような仕組みになっているはずです。

 

ところで今度のインドネシアの新大統領、ジョゴウィ氏は多少保護貿易政策をとる傾向があり、しかも賄賂嫌いときています。さらに大統領が変わると権力の構図も変わってくるため、今まで作り上げた商流が保てなくなるという懸念も出てくるのではないでしょうか。

 

幸い私たちは、アブナイ貿易は行っていないので、新大統領が変わることによる影響というのはほとんどないとみていますが、戦々恐々としている人々は沢山いるかもしれませんね。選挙戦当初ジョゴウィ氏が絶対的に優勢と見られていた大統領選ですが、中盤以降はライバルのプロボウォ氏がかなり巻き返し、蓋を開ければたったの5ポイント差だったというのも、何か不自然な感じは否めません。

 

いずれにいたしましても、新大統領のもとで公平な貿易が行われるのを期待いたします。

 

 

 

 

この写真は中部ジャワ州のスマランにあるバイクの部品卸会社の倉庫です。はインドネシアはご存じの通りバイク大国でありまして、バイクの部品の需要は世界でも有数です。ところが、国内でバイクの部品を製造できる会社というのは純正部品を扱っている工場を持つ会社しかなく、それ以外は技術的にバイクの部品を作ることが出来ません。

 

純正部品は価格が高い為、安価な製品を海外からの輸入に頼らざるを得ない状態というのがインドネシアの部品マーケットです。本来この写真の卸業者が直接タイや中国といった部品供給国から輸入出来ればいいのですが、ライセンスの取得が出来なかったことと、資金面の問題があり輸入は輸入業者に任せているのであります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki