コピルアックブロク画像

コピルアック 秘密のビジネス その1

2014.8.10

日本では私がコピルアックのビジネスをしていることを伏せることはまったくありません。その反対にあまり世に知られていないコピルアックというコーヒーの普及のためにも、積極的に「コピルアックを販売しています」と知人や初対面の人にも宣伝しています。

 

ところがインドネシアではその反対に、私がコピルアックの精製をしていることはあまりおおっぴらに宣伝をしていないのであります。

 

と申しますのは、コピルアックのビジネスというのはインドネシア人からすれば一攫千金を狙えるビジネスと見られておりまして、このビジネスをしている人はちょっとした権力者のような扱いを受ける場合があるのです。それが嫌で嫌で・・・・。

 

例えばこんなことがありました。Koki’s Kopi Luwakのフン付豆を購入している養猫業者の話です。この業者は昔からコピルアック用のジャコウネコを飼育していました。ただし専業ではなく小作業が主な収入源です。つまり近隣の水田に作業をしに行き、水田のオーナーから賃金収入を得ています。

 

こういった人々、つまり小作業を安定的な収入源としながら別の副業をやっている農民は結構います。例えば村でしばしば見かける“クロポッ”を自転車で売って歩いている女性たちです。画像はこちらから拝借いたしました

 

 

 

 

クロポッとはインドネシアではどの家庭でも必ず置いてあるせんべいで、ご飯のお供に必ずといっていいほど出てまいります。クロポッとご飯、つまりせんべいとご飯という組み合わせは日本人の味覚では相容れませんが、インドネシア人にとっては全く問題の無い組み合わせです。

 

さてこのクロポッ、確かに需要はあるものの何せ価格が安い為、写真のように自転車に満載したクロポッを全部販売したところで彼らが得る利益は大して多くはありません。しかも競合する人々が多い為、販路の拡大もあまり望めません。

 

つまり、副業としては労多くして割に合わないものなのです。

 

中部ジャワの農村地帯ではいずれにしてもたいていの人が何らかの副業をして収入を得ていますが、その多くはあまり割に合わないものばかり。

 

もちろんコピルアックの養猫業のビジネスも農民にとってはあくまでもサイドビジネスであり、大して儲かるものではありません。と申しますのも、もちろんコピルアック自体は大変高価なものですが、ジャコウネコに与えるエサはバナナやパパイヤ、魚などで、これらを自腹で購入し、ジャコウネコの世話をしなければいけません。結局差し引きすればそれほどの利益が残らないのが現状の為、副業でこのビジネスを選ぶ人は少数です。

 

さて、私たちがフン付豆を購入している養猫業者も、もともとはこんな感じであくまでもジャコウネコの飼育は副業でしかなく、どこかから注文があればストックしていた豆を販売し、細々と副収入を得ていた感じでした。

 

ところがです。ある時人づての紹介でコピルアックのフン付豆をかなりたくさんまとめて購入する日本人が彼の前に現れました。つまり私です。1回で購入する金額は彼らが農作業で得られる一般的な賃金の数年分に該当します。この出荷量ですとジャコウネコに与えるエサを考慮してもビジネスとしては十分にやっていける為、きつい農作業などバカらしくてやってられなくなります。

 

また、当時はちょうど欧州の景気が悪くなり、家具の輸出で税収を稼いでいた州政府も新たな産業を育てようということでコピルアックの輸出にも積極的であったという事情もあり、この人はついに小作業をやめコピルアックを本業といたしました。

 

こういったケースは農村部ではめったに起こるものではありません。クロポッや牛やヤギの世話をして食肉市場で販売するサイドビジネスではどう頑張ってもこんなことは起こらないでしょう。しかしこの人はコピルアックのビジネスで脱農業に成功したわけです。

 

さて、それからどんなことがこの人の身に起こるのか・・・・・。

 

話が長くなりますので次回へ持ち越します。

 

 

 

養猫業者の近くにある水田です。山の中腹にはこういった水田が広がっています。水田は確か「枚」と数えたかと思いますが、いったい何枚あるんだろう??というくらいの田んぼがこの地域にはあります。

 

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki