コピルアックブロク画像

商業用貨物。個人が荷受人になってもいいの?

2014.6.29

インドネシア人が海外にいる家族や知人に何かを送る際に利用するのはFedExUPSなどのサービスではなく、ほとんどが郵便局(POST OFFICE)を利用します。

 

と申しますのも、日本のようにクーリエのサービス、つまりFedExなどのプライベートの企業が行う小口国際宅配サービスのサービスがまだ行き届いておらず、インドネシアから日本に送るのはおろか、例えばコピルアックの精製をしているPatiに日本からFedExで何かを送ろうとしても、「発送できない」ということで断られてしまいます。

 

Patiはインドネシアでは中堅都市の部類に入りますが、それでもFedExで荷物が送れないとは、ちょっと驚きました。もちろんPatiの田舎具合というよりも、あのメジャーなFedExをもってしてもインドネシアのこのレベルの都市はまだ網羅されていないとは・・・・という意味での驚きです。

 

もしくはインドネシアでは郵便局のサービスがかなり浸透しているため、あえてFedExは本気で中堅都市まで参入する気が無いのかもしれませんが。

 

ところで先日インドネシアに住む私の知人から、「インドネシアから日本にコーヒーを輸入したいのだが、荷受人になってもらえるか?」という相談を受けました。彼はコーヒーのビジネスはもちろんのこと貿易業についてもまったく知見が無かったため最初からいろいろ説明する必要があったのですが、この説明をしている際に実は私自身がとても勉強になりました。

 

彼は海外から何かを送るという経験のなかで、FedExPost Officeしか使用したことが無かったわけです。彼の考えでは、商業用貨物でも個人の貨物と同じように簡単にものを送ることが出来るが、「受取人は企業である必要がある」と勘違いしておりまして、「貿易のビジネスに携わっていない人はそう考えるのか」と気が付いたのであります。

 

ところが実際は、真逆でありまして、「インドネシアから商業用貨物を海外へ出荷する場合はライセンスを保有している企業のみ許される」というルールがあります。ところが日本に輸入される場合、「荷受人は企業ではなく個人でOK」なのであります。彼が心配していたのは、食品検査等の通関手続きや検疫のことを考えた場合、「個人が荷受人になるのは無理」ということでした。

 

商業用の貨物であっても企業ではなく個人が荷受人になることは可能です。つまり日本に住む彼の家族や友人が個人名で輸入が出来てしまうのです。もちろん通関手続きを乙仲業者に依頼するのであれば、乙仲業者が個人でも通関手続きを引き受けるということが前提になりますが、ルール上では何ら問題はありません。仮に個人で通関手続きが出来るのであれば、乙仲会社を通さずに個人で行えばいいだけの話です。

 

ところが、彼がどうも腑に落ちなかったのがなぜ商業用貨物がインドネシアから出せないのか?ということです。日本では個人であっても輸入できるのに、なぜインドネシアでは出荷が出来ないのか?とあきれていました。

 

皆様はおそらく、「輸出は国にとってもメリットがあるため、よほどの危険物や危ない国向けではない限り簡単に輸出できる」。そして反対に輸入は「日本国内に変なものが持ち込まれないようにきちんと責任のとれる企業しか輸入者になることは出来ない」と想像するのではないでしょうか。もちろん理論上はそうなのですが実際は逆なのです。

 

とくにインドネシアという国は輸入も輸出もかなり制限されており、輸出ごときはFedExを利用するかの如く簡単にゆくものと思われがちなのですが、ところがどっこい、そうは問屋が卸さないという状況が待っています。

 

よく「インドネシアではお役人に賄賂を渡せば何とかなる」という人がいます。彼も「ライセンスが無くてもわいろを渡せば輸出できるのでは?」とねばりましたが、こういったケースでは絶対に何ともなりません。

 

知人の彼が落胆するのは残念ではありましたが、インドネシアで起業をしてまで貿易ライセンスを取得することは考えていないようで、「ライセンスの取得には100万円近く用意したほうがい」という話をしたところ、あっさり諦めて「別のビジネスを考える・・・・」とのことでした。

 

インドネシアでこういった規制緩和が進めば、いろんなビジネスが出来、インドネシアの国益にもなると思うのですが、なかなかうまくいかないようです。

 

コーヒーの産地であります中部ジャワのMuria山を白黒で撮影したものです。まだ私の知らないビジネスのお宝がこの山の中に眠っているかもしれません。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki