コピルアックブロク画像

ジャカルタのイミグレで宗教を聞かれたら・・・・。

2014.5.18

インドネシアに滞在している時にいやな目に合うことはめったにありませんが、いつも一つだけ気がめいることがあります。それは空港での「イミグレ」の検査です。

 

私のパスポートは出たり入ったり、長期滞在型のビザを取得したりでかなり汚れているのですが、勝手な想像ですとイミグレの検査官が最も胡散臭いと思うのは観光ビザで入国し、1か月の滞在延長をしたことがあることではないかと思われます。

 

私の知人で毎月のようにインドネシアに出張で行く人はみなさん、「いまだかつてイミグレで止められたことは無い」といいますが、私の場合ほとんど止められ、入国目的や滞在日数を聞かれ、出国用のチケットを提出することになります。

 

そういえば1回だけ「アンタの宗教はなんだ?」と聞かれたことがありました。これは実は以前バリ島によくいく知人から聞いていたことで、実際に私が質問されるとは思わなかったのですが、どうやらインドネシアのイミグレが賄賂を要求するための常とう手段ということです。

 

日本人がこの質問をされるとある割合で「無宗教」と答える方がいらっしゃるでしょう。確かに日本人はあまり宗教にはこだわりは無く、クリスマスもお盆も祝う国民が多いため、自分に特定の宗教はないと感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

ところが外国人からすればこれは異様なことで、「神を信じていない輩」として見られるわけです。ちなみにインドネシア人はKTP(カテペ=住民票)に自分の宗教を記載する決まりがあり、国民はインドネシア政府が認める宗教に必ず属している必要があるのですが、いまだかつて1度だけインドネシア人で無宗教を名乗る人に出会ったことがあります。彼は「未だ自分の宗教は決めていない。死ぬ直前に決めるであろう」とのこと。

 

これはインドネシアでは非常に珍しいパタンで、後にも先にもこういうことを言った人はこの人だけでした。ちなみに男性が行う割礼はジャワ島ではイスラム教徒以外でも習慣的に、ある年齢になると行われているようで、この儀式はどの宗教になろうともジャワ島で生まれ育った男性でしたらパスされるということになります。

 

さて、私の知人がイミグレから宗教を尋ねられた際にうっかり「無宗教」といってしまったがために、やはり入国時に揉めたそうです。つまり神をも信じぬ不遜な輩をインドネシアに入国させるわけにはゆかない!!という大義名分が立つため、こういった状況になってしまうのですが、もちろんそれは表向きの話であり、なんだかんだといちゃもんをつけ、賄賂で決着させようというわけです。

 

彼はどうしてもお金をイミグレ職員に払いたくなかったために、自分は「無」という宗教の信者であり宗教が無いわけではないという屁理屈をこねてどうやら無事イミグレをパスしたという経歴があります。

 

私もこの話を聞いていたので、イミグレで宗教を聞かれた際には「来たな!」という感じだったのですが、やはりインドネシアの入国審査は結構厄介だという評判です。

 

さて、インドネシアの国内でも私の宗教を聞いてくる人がしばしばいます。例えばWarung(屋台)の人や仕事関係の人です。日本では人に宗教を尋ねることは皆無ですが、インドネシアではいきなり宗教を人に尋ねることは別段タブーでもなんでもなく、仮にカソリックと答えても、「ああそうですか」で済む話です。ここで「無宗教」といってしまうと少々話はややこしくなるかもしれません。

 

コピルアックのレッドチェリーが収穫されている中部ジャワのムリア山は以前お話ししたことがあるとおり、仏教徒の割合が比較的多い珍しい地域です。もちろんイスラム教徒が多くを占めるのですが、この地域の住民の推定30%は仏教徒ではないかといわれております。

 

ジャコウネコを飼育しているメンバーの一人が先般イスラム教徒の女性と結婚し、仏教徒からイスラム教徒に改宗したと言っていました。改宗というのはこちらでは珍しいことではなく、結婚を機に改宗ということはよくある話です。その多くは非ムスリムの男性がムスリムの女性と結婚することにより、ムスリムになるというケースが多いのですが、逆のパタンというのはあまり聞きません。

 

実際にムスリムの女性が非ムスリムの男性と結婚し、ムスリムをやめたという話を聞いたことは1度だけあります。このケースはとても珍しいパタンで、相棒のイカサンによるとインドネシアではめったに起こらないということでした。

 

そろそろイスラムの最大の祭典であるラマダンが近づいてまいりました。今年も平和なラマダンでありますよう、願っております。

 

 

 

コピルアックのフンを洗っているPatiの風景の一コマです。中部ジャワは比較的宗教にゆるいと言われていますが、それでも多くの女性はスカーフ(Hijab)を身に着けています。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki