コピルアックブロク画像

インドネシアの田舎のビジネス1

2014.4.14

以前飲食業に詳しい人と話をしていたときに面白い話を聞きました。

 

今、地方の有名な飲食業、例えば○○県にあるメジャーなラーメン店が売り上げを上げようと東京に進出するかといえば、そういったことはあまり無く、東京を通り越して海外進出を考えるようです。例えばシンガポールやフィリピンなどです。

 

確か4月前半の新聞で「シンガポールは深刻な人手不足のため飲食業で閉店が相次いでいる」とのこと。この記事を読んでびっくりしました。「景気がいいのに人が集まらないため弊店??」どうやら最近は日本でも同じ現象が起こっているようで、某有名居酒屋チェーン店は60店舗ほど閉店したと新聞で読みました。進出した日本企業が「人が集まらないため撤退」とならなければ良いのですが・・・・。

 

つい2~3年前でしたら絶対にこんなことは無かったでしょう。確かに近所の牛丼店の松屋でも最初はお店の窓に「スタッフ募集」と地味に張り紙がしてあっただけでしたが、最近はかなり大きく「未経験者、時間を問わず大募集!!」というような文面に変わりました。

 

おそらく景気が良くなると徐々に物価が高くなり、なおかつ食べ物に関しては超超激戦区といわれる東京に進出するよりも地方で成功した外食産業であればそのノウハウを海外で生かしたほうが成功の確率が高くなるというのはなんとなく想像が付きます。

 

インドネシアはご存知の通り人口がASEANの中では群を抜いて多く、若い人も多いため消費意欲が盛んです。また、私が感じるにインドネシア人というのは「食べること」が大好きな人々で、人の家に伺えば必ず何か食べ物が出てくるという印象を持ちます。

 

そのため外食産業が盛んで、この1年間でジャカルタから遠く離れた田舎町のPati(ジャコウネコのフンを精製している場所)にもいくつか比較的大きなレストランを見かけるようになりました。

 

こういった頼もしい話を聞くと、さてインドネシアの景気はどれほどまでに良くなっているのだろうと思いますと、確かに都市部は良くなっているという話を聞きます。ジャカルタやバリ島などではホテルや建物、道路の建設ラッシュが以前にも増して続いており、物価の上昇もかなりのものだとのこと。

 

しかしながらその恩恵は地方まではまだ回ってきておらず、やはり都市部以外の人からすればそれは不満のようで、新大統領には大いに期待をしているといったところではないでしょうか。

 

さて、皆様にご愛顧をいただいておりますこのコピルアックを精製している中部ジャワのPatiというところですが、インドネシア人であればたいていの人が知っている地方都市になります。

 

町の中心地から離れると(もしくは少ししか離れなくても)豊かな自然を見ることが出来るため都会の喧騒を離れてすごすにはもってこいの場所でしょう。ジャカルタやスラバヤやバンドン、といった大都市では味わうことが出来ない環境であることは確かでありまして、この中で私たちはジャコウネコのフンをせっせと洗っているのであります。

 

ところでこのジャコウネココーヒーのビジネス、いったいどのような仕組みになっているのかをご理解いただけますと、なんとなく都市部から離れたインドネシアの田舎のビジネスというのがお分かりになるかと思います。

 

私はいまPatiという街でこのブログを書いておりますが、ここにはPT. LINTAS JAYA ABADI(ペテ・リンタス・ジャヤ・アバディ)という会社があります。ここは貿易を行う会社でありまして、コピルアック生豆をインドネシアから日本へ輸出するためのライセンスを保有しております。ところでこのコピルアック生豆ですが、これをどうやって調達しているかというと、Patiの隣県にJepara(ジュパラ)という県があり、ここにジャコウネコを飼育している業者がおります。この業者からジャコウネコのフンがついた豆を購入し、フンがついた豆の洗浄をPatiで行っているわけです。

 

ジャコウネコのフンつき豆の洗浄というのは年がら年中やっている作業ではなく、輸出用の生豆が必要なときにだけ発生する作業になります。もちろん私自身もこの作業から出荷までをインドネシアにいるスタッフたちと一緒に行っております。

 

このジャコウネコのフンを精製して輸出するプロセスというのは簡単、単純に見えますが実はそれほど単純なものではなく、どうやったら歩留まりを上げることが出来るのか? 日本のお客様から味に関するご要望があった場合にはそれに応える品質を確保することが出来るのか?といった改善項目を洗い出しながら徐々にノウハウを蓄えてきたものでありまして、1回の作業では到底なしえるものではないといえるでしょう。

 

およそ2年がかりでこのプロセスを立ち上げ、さらにこれからも改善を怠り無く続けてゆく所存ではありますが、さて難関はジャコウネコの飼育業者です。

 

いったいこの業者、どのような仕組みで動いているのでしょうか。現在起こっている問題を取り上げつつインドネシアの田舎ビジネスの仕組みの一部をご覧いただきたいと思います。

 

 

この写真はコーヒーの森があるJeparaMuria山の風景です。結構急な崖のそばにもコーヒーの木があり山全体がコーヒーチェリーで出来ているのでは??と思うくらいのボリュームです。

 

Sampa Jumpa Lagi,

Koki