コピルアックブロク画像

インドネシア 製造業の工程費用??

2014.4.01

私が以前会社員だったころの仕事というのは、製造業のお客様に装置や道具を販売する仕事をしておりました。

 

お客様が最も気にされるのは「この設備を導入した場合、どれくらいのコスト削減につながるか?」ということです。これは逆を言えば私のような営業マンが計算をして提示する必要があります。

 

例えば簡単な例を申し上げますと、何かの道具、仮に農機具を洗う設備をお客様が検討していた場合、現状は人手で洗っているとします。何人でどれくらいの時間が洗浄にかかっているかを計算すればその工程にかかるコストが分かります。

 

簡単に“わかる”と申し上げましたが、これはお客様の人件費を営業マンが把握している場合に限ります。人数×時間×時間当たりの人件費=コストという簡単な計算ですが、この見積もりを誤るとおかしなことになります。

 

いずれにしても設備の購入費用が1000万円とした場合、現状のコストと比較して、何年で元が取れるか?電気代などのランニングコストはどれくらいかかるのか?を計算してお客様は購入する、しない、他社製品を選ぶ等の選択をするわけです。

 

この「人件費」というのがちょっと厄介で、同じ製造業でも工業用品を扱う業種と、食品を扱う業種では試算の仕方が違ってくるでしょう。もちろん大まかに「時給1000円くらい」というような大雑把な計算は通用せず、各企業、各工場、部門で1人にかかる作業費用というのが細かく決められています。

 

たいていは時給ではなく「分給」つまり、1分間にいくら人件費がかかっているか?という指標があり、それに基づいてコスト計算をします。もっと細かいことを言えば、例えば弁当工場であれば稲荷弁当を1000個作った後に幕の内弁当を500個作るとします。稲荷弁当が終了し、幕の内弁当の作業を始めるまでの間はおそらく10分くらいかもしれません。この時間もコストとして計算されるわけなので、企業としては時給1000円の賃金だとしても、結局はコストとしては3000円くらいかかっているという計算が成り立ちます。

 

これはもちろん業種、工場、作業難易度で異なってきますが、国ごとによってもかなり異なります。

 

私がおりました工業分野ではだいたい分給で50100円の間におさまるケースが多かったような気がしておりますが、中国では同じ作業内容でおおよそ2050円という話を聞いたことがあります。

 

ちなみにインドでは50円を超えるケースはごくまれで、たいがい10円とかそこらへんではないかという試算をした同僚もおりました。

 

それではインドネシアではどんな感じか?と申し上げますと、例えば工業地帯で有名なジャカルタ近郊で東へ位置するブカシなどはおおよそRp3.000.000(日本円で約3万円)くらいといわれています。仮に月に20日、18時間労働としますと、3万円÷20÷8188円。つまり時給で188円ということになります。

 

仮にの話ですが、おおよそ賃金の3倍が工程費用と計算した場合、1時間当たりの工程費用は564円。

 

これを分給に直してみると、564円÷609.4円です。

 

ブカシというのはインドネシアにいてもしばしば賃上げのデモなどで登場するのですが、比較的賃金は高い地域と聞いています。コピルアックを精製しているのは中部ジャワのPati県ですが、最低賃金はブカシの半分かそれ以下でしょう。

 

と考えると、日本と比較すると分給というのはものすごい安いことになります。最近はインドネシアの物価高がまだ続いており、この傾向は今後も続くかと思いますが、どこまで賃金と物価が上がってゆくのか非常に気になるところであります。

 

また最近ジャコウネコのフンを洗う工程が始まりますので、ちょっと気になって自分用に計算してみました・・・・。

 

関連ブログはこちらです。

http://www.kopi-luwak.jp/?p=413

 

 

コピルアックの工程を行っている際の一コマです。私一人が休んでいるわけではなく、みんなでひと休憩します。近所のPasarで売っているチョコレートのお菓子とコピルアック。最高です!!

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki