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アイリッシュコーヒーを飲む前に その2

2014.2.17

最近「B級ご当地グルメ」という言葉をしばしば耳にすることがあります。富士宮の焼きそばや、埼玉県東松山の串トンなどが有名なところでしょうか。それ以外でも名古屋のきしめんや福岡のとんこつラーメンなどがあるかと思います。

 

実はインドネシアにもこのご当地グルメというのは存在し、例えばジョグジャカルタではGudeg(グデッ)という食べ物が有名です。おそらく観光で訪れた方ですと口にすることは多いのではないかと思います。

 

また、中部ジャワですと有名なのはSoto Dudus(ソト・クドゥス)。Sotoというのはお茶漬けのようなものでご飯にスープがかかっている食べ物になりますが、日本のお茶漬けとも異なり南国の味が濃厚な中部ジャワの名物です。

 

ただ、不思議なのはGudeg、Soto Kudus、ともにわが街Patiにもあるのですが、味は本場のものとはやはり異なり、どちらの料理もできればその土地で食べたほうが味わいは深いと感じます。

 

ところでPatiにもご当地名物があるのですが、これはこのブログでも何度か登場したことがあるNasi Gandulです。インドネシアはご存じの通り民族が数百にも上り、国土もたいそう広いため多くのご当地グルメがあるはずなのですが、Nasi Gandulといえばたいがいのインドネシア人はPatiの名産ね!!と分かります。

 

もちろんPatiにはかなり多くのNasi GandulのWarung(屋台)が存在し、そのほとんどがたいそうおいしい料理を提供しているのですが、その店々によって味は全く異なります。

 

私自身、もうNasi GandulのWarungは20~30くらいの店は経験していますが、やはり特徴のある店が行きつけとして落ち着いています。文章で書くのはかなり難しいのですが、「ここの店ではないとこの味は出せない」という微妙な味加減が私を引きつけて離しません。日本にもNasi Gandulの店があれば・・・・と思うことはしばしばありますが、この味を出すのはやはり難しいでしょう。

 

さて、先日のブログの話の続きに戻りたいと思います。深煎りの豆を2週間寝かせ、ネルドリップで淹れたコーヒーを提供するお店のお話です。

 

コーヒー好きな方からすればこの仕様を聞いたら「え!?」という反応になるでしょう。普通コーヒーの飲みごろといえば焙煎後おおよそ4日後~2週間くらいの間で、あえて2週間も寝かせておくのは「長く置き過ぎ」ということになります。

 

さて、このコーヒー、実際にご覧になればよくわかりますが、特徴的なのはずばり「豆が黒光りしている」ことです。コーヒーは深く焙煎するほどに油が出てきます。これは焙煎後すぐであっても油は表に浮いてきます。しかも時間がたてば経つほどにどんどん油が表面に出てきて、2週間も経てばもう「ぬるぬる」です。

 

実はこの油がコーヒーの味に影響しているというのはお店のマスターのご意見ですが、確かにこの味を出そうと思っても普通のコーヒーでは出ないでしょう。そしてもう一つの違いはネルドリップで淹れているということです。

 

普通のドリップはペーパーで濾しているのに対し、布が濾紙の代わりに使われます。布とペーパー、何が違うかといいますと、ペーパーは液を保有しておく力が弱いのに対し、布ですと簡単に液が下に落ちない。つまりコーヒーの粉とお湯が長い時間触れているということになります。

 

おそらくペーパーを使った場合には、コーヒーの油のうまみがお湯に移る前に下にサーッと落ちてしまうのでしょう。ところが布を使うと、お湯が簡単に下に落ちることは無く、その分味が十分に液に移るというメカニズムになります。

 

そう考えるとコーヒーというのは豆の種類でも味はまったく異なりますし、道具や寝かせる期間によってもこれまた非常に味が変わってきますので、つくづく奥が深いものであると痛感させられた出来事でした。

 

さて、この特徴的なコーヒーを使用してつくられたアイリッシュコーヒーのお味は!?

 

まさに絶品!! 明らかに酒が飲めない私も魅了するほどの味!! たいそう驚きました。

 

今度、ためしにコピルアクを深煎りし2週間寝かせた後、ネルドリップで淹れてみたいと思います。

 

そういえば、ジャカルタにいるPati出身の知人がこんなことを言っていました。

 

「ジャカルタでもNasi Gandulは食べられるのだが、やっぱりPatiのとは味が全然ちがうんだよな~」と。

 

Koki’s Kopi Luwakの中でも特にスペシャルなコーヒーをいずれご紹介できるようにしたいと思います。

 

 

 

私が暮らすPanjunan村の家の近所にあるWarungのNasi Gandulです。3日と空けずここで食事をするのがPatiでの暮らしの日課となります。私にとっては最高の贅沢です!!

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki