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コピルアック(コピルアク) ジャコウネコを飼うコミュニティー

2012.10.13

アメリカに留学していた友人から、「アメリカに住んで10年たっても英語をしゃべることが出来ない人はたくさんいる」という話を聞いたことがあります。

 

10年住んでも英語が話せない?? じゃあ普段の買い物やその他もろもろのことはどうしているのか?が不思議でした。 

 

彼の話によると、買い物は日本食専門のスーパーで、仲間は全員日本人。そのため日本語だけで生活が出来るのだとのこと。つまりその地域で日本人のコミュニティーがあるわけです。

 

LJAインドネシアの拠点Patiにはそのようなコミュニティーは当然ありません。しかしジャカルタなどではそういったコミュニティーはあると聞いたことがあります。

 

ところで、インドネシアのコーヒーのビジネスというのは私が見ている限り一種のビジネスコミュニティーといったものが出来上がっている気がします。例えば前回のブログでJollong村のコーヒー農家にお邪魔しましたが、この一帯はコーヒー農家としてのコミュニティーが出来上がっています。つまり地域全体がコーヒー農家であり、ほとんどの人がコーヒービジネスにかかわっています。

 

LJAインドネシアはジャコウネコがフンをした豆をKeletの養猫業者から購入していますが、基本的にコピルアックの養猫業者というのは、Keletだけではなくだいたいコミュニティーとして活動をしています。

 

例えばこういうことです。

 

親玉が一人います。つまり養猫場のリーダーです。彼は仲間を集め、ジャコウネコの飼育方法を教えます。そして彼らからコピルアック豆を買い取ります。そのコミュニティーで彼は唯一の営業マンであり、また顧客に対しては唯一のコピルアックの生豆もしくはフンつき豆の供給者でもあります。

 

なぜこのようなことをするのか? 自分一人でビジネスをやったほうがいいのではないか?と思われるでしょう。

 

確かにそうなのですが、彼が一人でビジネスを行うにあたって、問題になるのはジャコウネコの餌です。この章で触れたようにバナナや完熟パパイヤ、魚など、そしてもちろんコーヒーの赤い実を毎日与える必要があります。そしてそのエサ代はばかになりません。

 

 

受注があるうちはリーダー一人でも問題はないのですが、受注が少なくなった場合には餌代を彼自身で負担するのはあまりにもリスクが大きいわけです。

 

そこで彼はリスク軽減のために、仲間を集うわけです。

 

彼はジャコウネコの育て方、エサの与え方、コピルアック生豆の精製の仕方等を仲間に教えます。そして得られたコピルアックの生豆もしくはフンつき豆を仲間から買い取ります。

 

仲間はエサ代、コーヒーの赤い実の費用を負担します。

 

さらに親玉にとって都合の良いことは赤い実の費用負担が減ることです。なぜかというと、この仲間というのは実はほとんどがコーヒー農家だからです。つまりコーヒー農家としてもエサは裏庭に自生しているバナナや完熟パパイヤを与え、魚はパサールで購入し、ほぼ無限にあるコーヒー豆のほんの微々たるものをジャコウネコに与えていればいいわけです。

 

このエサの購入を親玉一人で行おうとすると負担はかなりのものになってきてしまいます。そのためコーヒー農家をスカウトしたり、またコーヒー農家が副業で「自分も仲間に加えてほしい」と親玉のところに来ることもあります。

 

現在Keletのコピルアックのコミュニティーは、親玉はAgung氏、仲間はざっと7名ほどいます。彼らはそれぞれジャコウネコを飼っています。1名で数匹の場合もありますし、私の記憶ではある1名の農家は約30匹ジャコウネコを飼っていたと記憶しています。

 

ところで、コミュニティーを作った場合、親玉にとってのリスクは3つあります。

 

一つはコミュニティーの仲間が親玉に豆を供給する際、コピルアックではない普通の豆を精製し、供給することです。前回のブログで、コーヒー農家は生豆を「乾式」で精製する話をいたしました。つまりある程度の量であれば農家は生豆をストックしていますし、作ることも可能です。もちろん親玉がフンつき豆を購入すればこのリスクはないのですが。

 

もう一つのリスクは、仲間がコーヒー豆だけを与え、果物や魚をジャコウネコにエサとして与えないことです。

 

1匹のジャコウネコが食べるコーヒーの実はそれほど多くはありません。この章でも書きました通り、1日のフン量を測ったら100g程度でした。確かにコーヒー豆を多く与えることはジャコウネコを飼っている側としてはメリットがあります。単純に豆が多くとれるからです。

 

しかしこれをしてしまうと、ジャコウネコの体にも悪影響なため、コーヒーの実だけを与えることを仲間たちには固く禁止しております。そして決められた量の決められたエサを与えるよう義務付けております。

 

そして3つ目のリスクとしては「抜け駆け」です。お察しの方は何となくお分かりになるかと思いますが、次回この「抜け駆け」からブログを始めたいと思います。

 

 

 

 

                       

「アンタ下手だね~」とJollongのマダムが笑うのであります。コーヒー豆焙煎の体験修行です。

 

Samapi Jumpa Lagi,

Koki