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インドネシアの輸出規制4

2014.2.02

さて、昨日のブログでは中国のビジネスモデルに関して書きました。中国は1990年代後半から日本や韓国と同じ、輸出型の産業基盤を築くことに成功したと思われます。

 

ところがこの弱点は世界の景気が悪くなると、その影響をもろに受けるというものであります。例えばLJA インドネシアはコピルアクを精製し、輸出する以外でもバイクの部品をタイから仕入れて国内で販売するビジネスを行っております。

 

Made in Thailandは部品のレベルが高く、インドネシアでは信頼のブランドとしての扱いを受けております。その一方Made in Chinaは、価格は安いもののやはりグレードは落ち、どちらかといえばインドネシアでも敬遠されがちです。

 

ところが2011年の秋ごろにユーロ危機が起こりました。ギリシアの国家収支の粉飾決算がばれてしまい一挙にユーロ全体が信用不振に陥り景気悪化が顕著になったのです。この事件、一見するとインドネシアにはあまり関係が無いように見えますが、バイクの部品を販売していた私たちにとっては大変深刻な事態が発生しました。

 

中国製の部品というのはインドネシアだけではなく、南米、アフリカ、ロシア、そしてもちろん欧州でも広く販売されております。ところがこの欧州危機により、欧州からの需要が激減したため中国は躍起になって価格を下げて販売する手法をとり、ただでさえ安い価格をさらに下げて市場に製品を放出しました。

 

こうなるといくらMade in Thailandの部品が良いと言っても、あり得ないような超激安プライスで販売されてしまえばもう太刀打ちは出来ません。我々のビジネスも一挙に大打撃を受け、ぱったりと製品が売れなくなりました。

 

これはほんの一例ですが、つまり中国のビジネスというのは量産品を世界中に輸出するというビジネスモデルの為、ある地域の景気が悪くなれば他の地域の利益を削りながら販売をする必要があるという宿命を持ち、外需に頼り過ぎた偏りの激しい戦略と言えます。

 

さて、インドネシアを振り返ってみるとどうでしょうか。

 

おそらく先のブログで書きましたように輸出主導型のビジネスモデルを展開しようとすれば生産設備に優遇税制を設け、外資を呼び込む一大キャンペーンを打つでしょう。例えばBekasiの新設工業地区に輸出用の工場を誘致するべく、新規工場稼働社には数年間は税金を無料にする等です。

 

確かに現在のインドネシアでは一部の生産設備ではこういった優遇税制を設けておりますし、外資の誘致もしております。古くからあるBatamなどの地域は保税区となっており、この地域で生産されるために輸入される材料等は基本的に無税です。

 

しかし、様子を見ているとかつての中国ほど積極的にこういったキャンペーンを行っていないような気がします。なぜか?を考えた場合、私が推察するにインドネシアは中国をお手本にしているからだと思われます。

 

中国は輸出型ビジネスモデルで10年間は大成功したと言えますが、内需拡大の戦略がおろそかになり、現在、成長は停滞していると言っていいでしょう。

 

一方インドネシアは人口ボーナスの好影響もあり、生活水準も徐々に上がり内需は旺盛です。中国が内需拡大の戦略に失敗した歴史をインドネシア政府は学んでいるはずです。また、今後世界中で深刻になると予想される食糧不足の問題も重い影を落としていると思われます。内需向けのコモディティーを輸出しておきながら、不足分を輸入で賄うと言った矛盾は当然輸出主導型のビジネスでは起こりうる問題でしょう。

 

つまり輸出で稼ぐモデルというのは、しばらくはインドネシアでは起こらないと考えられるのではないでしょうか。むしろ内需の妨げになる様な輸出は今後も相当規制がかけられるのではないかと推察しております。

 

インドネシアの情報に精通したフォワダー(乙仲業者)と話をしてみると、「輸出でこれほど規制がかかっている国はほかにないですね~。インドネシアは輸入も厳しいですが、輸出のほうが厄介です!!」というコメントをよくいただきます。

 

コーヒー豆は今のところ順調に輸出出来ておりますが、政府の動向次第で危うくなるビジネスであることはしばらく続きそうであります。

 

硬い話が続きました・・・・。

 

 

これはニワトリの卵ですが、インドネシアにはTelur Asin(塩辛い卵=ガチョウの卵)という卵があり、これをオーストラリアに輸出しようとしたことがあります。諸問題があり断念したのですが、インドネシアにはいろいろなビジネスがあり飽きることはありません。

 

ちなみにこの崩れた目玉焼き、コピルアク製造主任のギアント宅でいただいたものですが、形は悪いのですが、味は最高です。インドネシアの卵って結構味はいいのであります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki