コピルアックブロク画像

インドネシアの輸出規制1

2014.1.27

弊社LJA JAPANはコピルアクの生豆をインドネシアで精製し、日本に輸入しております。インドネシアにある法人名はPT. LINTAS JAYA ABADI。PTとは日本で言うところの株式会社を表します。

 

LINTAS(リンタス)は貿易、JAYA(ジャヤ)は成功、ABADI(アバディ)は永遠を意味しています。仰々しい名前ですがインドネシアでは3つの単語から成り立つ会社というのが結構多く、特にJAYAという言葉は良く会社の名前で耳にします。

 

さて、日本とインドネシアにある弊社の主な業務は貿易業で、コピルアクのビジネス以外でもいくつかの輸出入を日本インドネシア間でしております。そのためインドネシア、日本の貿易事情、動向にはなるべくアンテナを高くしてゆきたいと考えております。

 

ところで、先般日経新聞の朝刊で「インドネシアからの鉱物資源の輸出制限開始」という記事を見ました。インドネシアというのは錫などの鉱物が豊富に産出され、それらは工業製品には欠かすことが出来ません。例えばこの錫は部品を接続するためのハンダでは必要不可欠で、もしこれが無いと世界のほとんどすべての産業はストップすると言っても過言ではないでしょう。

 

アイフォンなどのスマホ、パソコン、車、全てにおいてハンダが使用されています。例えば錫からハンダが出来るまでの工程では当然錫の鉱石を製錬し、そこから錫を取り出すのですが、この新聞記事を読んだところどうやらインドネシアでは鉱石そのもの、もしくは精製されたとしても完全に製錬されていない状態のものを輸出していたようで、この状態を改める、つまり精製の度合いを高くしてからでないと輸出してはいけないという規則が出来たようです。

 

この記事を読んで思うところがいくつかありました。まずはチョコレートです。

 

あまり知られていないかもしれませんが、実はインドネシアというのはチョコレートの原料になるカカオの一大生産地です。Koki’s Kopi Luwakの生豆原産地でありますMuria山ではコーヒーと共にカカオも栽培されています。

 

ところがインドネシアの店先で見るチョコレートでMade in Indonesiaを見ることはありません。ほとんどがMade in Chinaです。その理由の一つはインドネシア人というのはあまりチョコレートが好きではないようで、消費が少ないためインドネシアでチョコレートを生産する必要がないということが挙げられるかと思います。

 

そしてもう一つの理由は上記の理由と関連し、カカオを精製してチョコレートにするまでの製造工程を行う企業はインドネシアでは皆無という話を聞いたことがあります。

 

これはインドネシアにとっては一つの損失と言えるでしょう。カカオのままチョコレートの原料を輸出している限りはカカオの価格以上の利益を得ることは出来ません。しかしカカオを精製しチョコレートとして付加価値をつけ他国へ販売できればカカオで利益を上げる以上の利益が手に入るはずです。

 

これはチョコレートではなくても錫にも当てはまります。ただ単に錫鉱石を輸出していれば鉱石の価格以上の価値を得ることは出来ませんが、精製して輸出すればそれだけインドネシアに富がもたらされるわけです。

 

もちろんこのことはインドネシアも十分わかっています。ただおそらく今までは技術的、金銭的に採掘以上のことをすることが難しかったのではないかと推測できますが、最近通貨危機から立ち直ったインドネシアは景気を回復し、ここら辺の投資が出来る体力がついてきたのではないでしょうか。

 

いつもインドネシアから何かを輸出する際に思うのは「なぜ輸出にこれほどまでに規制がかかっているのか?」ということです。例えばコーヒーのような一般的なコモディティーにも複雑奇怪な輸出規制が敷かれており、輸出するのは一筋縄ではゆきません。

 

その他こんなものまで??と思われるようなものが輸出規制に引っ掛かっているのですが、特に最近はこの傾向が強くなったような気がしています。これはおそらくインドネシア政府の「付加価値を付けてから輸出する」という方向性が明確になってきたからではないかと思います。

 

そして、チョコレート以外でもう一つ思い浮かべたのが中国です。

 

中国とインドネシア?? やはり共通点はあると考えています。続きは次回に持ち越しいたします。

 

 

PT. LINTAS JAYA ABADIは中部ジャワのPatiにありますが、その隣町は漁港で有名なJuwana(ジュワナ)という街です。このJuwana、漁港以外でもう一つ有名なのが真鍮の産地としての顔です。真鍮を始め金属加工の会社がいくつかあり、国内に金属部品を供給しています。

 

写真はバイクの部品を作るための砂型の写真です。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki