コピルアックブロク画像

Patiの家族と町長選挙、県知事選挙

2014.1.19

今私たちがコピルアクを精製しているのは中部ジャワのPatiという街です。この街は州都のスマランから東へ約90㎞のところにある中堅都市で、住民のほとんどがジャワ人。先般書きましたブログの通り体感的には約90%以上がイスラム教徒になります。

 

コピルアクのビジネスを始める前、私はLuboyo(ルボヨ)村という村に住んでおりました。この村の人口は約4000人程度と思われます。のどかで平和な村です。

 

私のうちは借家だったのですが、隣の家には大家の弟とその家族が住んでおり、その隣はまたその下の弟と家族が住んでいるという具合でした。こういった例は日本ではあまりないかと思いますが、インドネシアの村では成人しても兄弟が非常に近いところに住んでいるというのはごく当たり前にあります。

 

Luboyoの借家の兄弟は非常に仲が良かったので何となく、家族で寄り添ってしずかに暮らすということもあるのかなというのはわかるのですが、仲の悪い兄弟でも隣同士に住んでいるということはしばしばあるようです。

 

ところで話は変わりますが、インドネシアの県長選挙について少しふれてみたいと思います。

 

インドネシアの県長は5年に1回改選があります。県知事選挙の際には日本と異なり、県知事と副知事が一つのペアで立候補します。つまり県知事が決定すればおのずから副県知事も決まっているというもので、選挙ポスターには必ずペアで写真が載っています。

 

インドネシアの村長選挙や県知事選挙というのは日本の選挙とは違い、かなり派手にお金のやり取りが発生します。例えば、立候補者A氏を応援する人々がいる場合、彼の応援団長が存在し、票のとりまとめに奔走するわけです。彼はA氏から、例えば「当選した暁には一億ルピアをあげる」という約束を取り付けます。一億ルピアは日本円で100万円くらい。価値で換算するとだいたい7~800万円という感じです。

 

応援団長は応援隊を組織して朝昼夜関係なく街の有力者を戸別訪問して票の確約を取り付けます。もちろん各組織員にもお小遣いが支給されます。一億ルピアといえばPatiの給料からすれば2~3年くらいは遊んで暮らせるくらいの金額です。選挙資金は立候補者から出ますので、自分の腹は傷まずなおかつ巨額のマネーを手にできるということもあり、選挙期間中はかなり派手な街宣活動が繰り広げられます。

 

立候補者のTシャツを着てのぼりをもった活動員たちがバイクで道一杯に広がり蛇行、超低速運転をする姿は日本の暴走族とほとんど変わりがありません。こんなことやったら逆に絶対にTシャツの候補者には票を入れないだろうなとも思うのですが、一億ルピアにつられた盲目の彼らにはそんなことはまったくお構いなし・・・・。

 

Patiの街には1件だけ印刷屋があるのですが、彼らの話によると選挙戦で1つの候補者が印刷し、ばらまくポスターや看板、のぼりの金額はおおよそ20億ルピア。日本円で大体2千万円にもなるそうです。

 

コピルアクの仕事をしている製造主任のギアントは町役場での仕事も兼務しているのですが、彼の話によると町長選挙に当選するにはおおよそ5億ルピア、日本円で約500万円が必要とのことでした。村長戦で繰り広げられる取り巻きの組織構造、成功報酬体系は額が違えども似たような感じで、人口4000人の村の村長になるために日本では考えられないような危険な争いが繰り広げられます。

 

各候補者とその取り巻きがなぜ県知事戦で血眼になるかは理由があります。Patiという街の主要産業は農業や水産業で、比較的安定した税収が得られます。また、農業というのはいろいろな利権が絡んでおり、そこから得られるお金というのは例え人口4000人の村であったとしてもかなりのものになるそうです。

 

県知事なり村長なりに立候補する人というのはリスクの高いバクチをすることになります。相当の資金を使い、当選すれば今まで使用した資金はすぐに取り返すことが出来、なおかつそれ以上のマネーをゲットすることができます。

 

しかし落選すれば悲惨です。今まで使用した金額は全てパー。人心も離れ、資金の借金を返す当てもなく、途方に暮れるのみです。

 

村に住んでいる兄弟の話から選挙戦の話へと話が飛びましたが、次回もPatiの選挙戦の話を記載したいと思います。

 

 

私が住んでいたLuboyoの家の天井です。こんな感じで天井と壁の間に隙間がありており、熱さを防ぐわけです。結構快適なのですが最初はなんか変な虫が入ってこないかどうかびくびくしてました。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki