コピルアックブロク画像

インドネシアでホントにあった怖い話 その2

2013.12.11

以前私がまだサラリーマンだった頃、印象深い会社の先輩がいました。私より7~8歳年が上で、多少神経質なところがある人です。

 

彼とは一緒に昼食に出かけることがしばしばありました。特に近所に鳥唐の美味しい店があり、彼と同じ鳥唐を注文することがあったのですが、彼は私が箸をつけるまで絶対に鳥唐を口にしません。「絶対に」です。

 

ある時から彼の行動が気になり、わざと唐揚げを食べるのを後回しにしたこともあるのですが、かたくなに彼は私が先に唐揚げを食べてから自分の鳥唐を食べ始めます。

 

ある日ついに私がギブアップして彼に「なんでいつも私が鳥唐を食べるのを待ってから自分の鳥唐を食べるのですか?」と尋ねました。

 

彼曰く、「君の鳥唐もボクの鳥唐も同時に揚げたもの。もし自分が先に鳥唐を食べて生だったらいやでしょ?」とのこと。つまり私が鳥唐を食べてきちんと揚がっていて安全確認がとれたら、自分も食べ始めるという意図です。

 

私を静かに憤慨させるには十分なコメントでした。

 

私のこの先輩はここまで行くと性格に難があると言わざるを得ませんが、ここまで露骨ではなくとも意外と日本人にはこの手のタイプは多いような気がします。もちろん「人のふり見てわが身を直せ」でしたらよいのですが・・・・。

 

ところで私がサラリーマンをやめ、インドネシアで起業をしてからいろいろなインドネシア人と接しておりますが、このタイプの人はまだお目にかかったことはありません。

 

インドネシア人にはイケイケどんどんタイプの人もいますし、慎重なタイプの人もいますが、何となく彼らに共通するのは一度火がついてしまうともう止まらなくなるというものではないかと思います。

 

さて、前回の話の続きに戻りたいと思います。詐欺師のA氏とジャコウネコを飼育しているKeletのみんなの話です。

 

コピルアックのビジネスというのは一般のコーヒーと比較して価格が飛び抜けて高いため、やはりいろいろな人から狙われます。実は最近もKeletの村にいかがわしい人が流れ込んできて、彼らのビジネスにあれこれ口を出してきたのですが、Keletの皆さん、多少この手の詐欺師には慣れてきたようで、ある時点でこの流れ人をシャットアウトしました。私もこの流れ人と何度か会ったことがあるのですが、「この人がKeletにとって何の役に立つのか?」が良くわからず、ちょっと彼とは距離を置きたいものだと思っていたものです。

 

Keletでこういった詐欺師の先駆けが先般のA氏になります。夜中にKeletから従業員が来た理由というのは、昼間は始終A氏が従業員の動向に目を光らせているため単独での行動がしづらく、あえて夜に我々のところを訪れて「本当にA氏に費用を払ったのか?」、「本当にそんなに大量のコピルアックを注文したのか?」などの質問をしていたわけです。

 

いずれも「A氏には内緒の話にしておいてくれ」と懇願されていたため、あえてこちらからA氏には何も言わなかったのですが、それからまたほどなくして、ちょうど私やPatiにいるスタッフでジャコウネコのフンを洗っていたところ、今度は7~8人でKeletから人々がやってきました。もちろん昼間で事前の連絡はありません。このメンバーはKeletの中核メンバーで、こちらのブログで記載したことがありますが、Keletの近隣でジャコウネコを飼育しているコミュニティーの人々も含まれています。

 

 

雰囲気でただならぬ事態であることが良くわかります。ただ、昼間に来たのが解せなかったため「今日は昼間に来たのですね」と私が言うと、「今日はA氏がジャカルタに行って村にいない為、チャンスと思ってみんなでやってきた」とのこと。

 

険悪な雰囲気の中で私たちと彼らの話し合いが始まりました。

 

この時点では、彼らはまだA氏が詐欺師と完全に気付いているわけではなく、私や相棒のイカサン、特に日本人である私が最高に悪者であると彼らは思っていたようです。話を聞くと、A氏は従業員に一切給料を払っておらず、また近隣の仲間にもジャコウネコのフン付コーヒーの費用を払っていないということでした。

 

そしてA氏の言い訳は「Kokiが金を払わないから君たちにはまだ払えない」ということで、コッソリ従業員が夜中に私たちのところに訪れて本当かどうか確認していたわけです。

 

Keletの中でもA氏と従業員との間で話し合いがあったようですが、A氏は一方的に私を悪者にして、金の支払いを反故にしようとしていたのです。

 

はっきり申し上げて、このA氏、大変話し上手な紳士でまさか詐欺師であるとはみじんも思いません。むしろ素晴らしいビジネスマンだと常々尊敬をしておりました。おそらくKeletの皆も同じように感じていたのでしょう。

 

いくらKeletの皆が束になってA氏にかかっていったとしても、彼の弁舌には十分な説得力があり、「あの日本人絶対にタダではおかない!!」といった雰囲気がA氏とみんなとの間に醸し出されていたであろうことは何となく想像できます。

 

どうする日本人!!

 

次回へ続きます。

 

 

会社の旗を作りました。PT. Lintas Jaya AbadiというのはLJA インドネシアの正式名称で、コーヒー生豆の輸出ライセンスはLJAが保有しています。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki