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ジャコウネココーヒーのビジネス その3

2013.12.03

今日、12月3日の日経新聞で味の素のアジア展開に関する記事が出ていました。味の素は他のメーカーとは異なり、販売代理店を使わずに独自の営業マンが商店に出向き営業をするという内容です。

 

ちょうど10日前くらいのこのブログでインドネシアのPasarのことに関して記事を書き、味の素のことを例で出しましたが、まさにこの新聞の通りだなと思った次第です。この味の素のビジネスのやり方は、時間はかかるのでしょうが、地道なマーケティング活動の基本になるのかと思います。

 

 

さて、昨日のブログではジャコウネココーヒーの「ホットな儲け話」に飛びつく人々のことを紹介いたしました。「日本人がジャコウネココーヒーの生豆を欲しがっている」という話に踊らされたお金持ちとコーヒー生豆供給者の話です。

 

この手の話はまさに味の素のマーケティングとは真逆。つまり基礎的なマーケティングが何もないのにお金だけ手に入るという典型的な詐欺の手法で、おそらくインドネシアに限らず世界中どこでも起こることではないかと思います。

 

ちなみにここに出てきた日本人とは実は私のことでありまして、この詐欺師、お金持ちに私の名前を騙ったのであります。いろいろな事情が複雑に絡み合った話なので詳細はここでは省略させていただきますが、この詐欺師が金持ちにお金を払わずに逃げた後判明し、私自身が最もびっくりいたしました。

 

金持ちは騙されたと既に分かっていたため、私に対してどうのこうのということはありませんでしたが、それにしても後味の悪い話でした。

 

この話から得られる教訓は、自分が知らないものを安易に取り扱うべきではないということです。このお金持ちはコピルアックのビジネスに関して完全に無知でした。ただ金を動かせばそれが儲けになるといった、いわばジャコウネココーヒーのビジネス=投資ビジネスというレベルの考えしか持っていません。

 

しかし実際のこのビジネスというのは「偽物をつかまされるのではないか?」「運搬の途中ですり替えられる可能性が無いか?」といった猜疑心を持たないととてもできたものではありません。

 

これらの疑いから自由になるためには自分たちで精製を行い、偽物が入る余地が無いようにするしかないのであります。

 

また、ジャコウネコの飼育業者との信頼関係も大切です。彼らにしてみればジャコウネコのフン付豆をこちらが購入したいと言った際に「本当に買ってくれるのか?」と疑心暗鬼になります。とても高価な豆の為、キャンセルなどされたら目も当てられません。ほかに買い手がつく可能性は少ないでしょう。

 

また、私たちからしてみてもきちんとジャコウネコに餌をやっているのか? 州の役人の査察を定期的に受け入れているのか?など気になることは沢山あります。

 

こういった信頼関係は少しずつビジネスの実績を重ね、時間をかけてゆくしかないと考えております。

 

今回出てくるこの詐欺師はインドネシア人でした。しかし残念ながら日本人が同じような詐欺行為をインドネシアで行っているという話を聞いたことがあります。

 

例えばジャコウネココーヒーではない普通のコーヒー生豆でも、産地のインドネシア人に「○○トン豆を作れば日本のある企業が購入するという話になっているのでとにかく作ってくれ!」と言って、コンテナで輸出後にトンズラするという内容です。

 

私自身も経験があるのですが、ホットな儲け話があると頭が働かず、感情で物事を判断してしまいます。ジャコウネココーヒー以外でも、高価なものになりますとお金の額がバーンと跳ね上がるため、テンションもそれに比例して跳ね上がることでしょう。

 

インドネシアにしばらくいて、その手の話はいくらでも聞きますがもういい加減に慣れましたし、相棒のイカサンももう私がその手の話に乗ってこないことを知って、私に夢の儲け話は最近持ってこなくなりました。

 

聞くだけなら楽しいのですが・・・・。

 

真ん中にいるのが相棒のイカサン、右端がジャコウネコを飼育しているAgung氏です。ロブスタの木を見に行っています。今年はあまりロブスタの質が良くなかったのですが、この近辺は比較的良い出来で、赤い豆がまだあれば追加で少し欲しかったので、見に行ってきたのであります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki