コピルアックブロク画像

ジャコウネココーヒーのビジネス その2

2013.12.01

さて、だいぶ寒さも増してきました今日この頃でございますが、うれしいことに晴れの日が続いております。インドネシアは現在雨期に突入し、毎日1回は雨が降ります。

 

ジャコウネコを飼育しているMuria山は麓の街と比べて雨量が多いのが特徴です。やはり山の気候と都会の気候はインドネシアでも異なるようですが、この時期の雨がコーヒーの成長には欠かすことが出来ません。

 

良いコーヒーを作るためには適度な雨が必要だという話を聞いたことがあります。反対にあまりにも雨が多すぎてしまうとコーヒーは不作になるようで、実は今年も比較的雨が多かったことから例年と比べるとコーヒー生豆の出来はあまり良くありませんでした。来年は多雨でないことを大いに期待する次第であります。

 

ところで我々がジャコウネコのフン付コーヒー豆を購入しているグループというのは弊社に専属で豆を販売しているわけではなくいくつかの顧客を抱えておりますし、顧客自体もいろいろ入れ替わります。私たちは他の供給者に価格が安いからと言ってこのKeletの村落以外との付き合いをする予定は無く、彼らとは今までも、これからもともに良い関係でいたいと考えております。

 

ジャコウネココーヒーのビジネスをしておりますと、電話やメールなどで「うちからフン付豆、もしくはコピルアック生豆を買いませんか?」という営業が頻繁にあります。ためしに価格を聞いてみると確かに激安です。しかし彼らには今の供給者との関係を大切にしたいので、購入は無理でしょうと全て断っています。

 

普通に考えれば「価格が安く、ジャコウネコのフンを購入できれば精製は自分たちでやっているので問題ないんじゃないか?」と思われるでしょう。

 

確かに安価であることは魅力的なのですが、一度関係が出来上がった供給者を変えるのは大変なリスクを伴います。通常はサンプルを購入しキチンとした豆かどうかを判断するのですが、仮にこういった業者にサンプルを依頼すると、多くがきちんとしたフレッシュな豆を送ってきます。

 

そして「これなら大丈夫」と判断しある程度まとまった量を購入した際、サンプルとは似ても似つかない様な粗悪な豆が送られてきます。

 

これはしばしばありがちなパターンで、ジャコウネコの飼育業者が単発で金が欲しいために購入者をだます最も手っ取り早い方法です。

 

この背景にある事情として、飼育業者も実は被害者であるという可能性が挙げられます。もちろん彼らに同情は出来ないのですが、インドネシアでは良くある騙しの手口です。例えばこういうことが良く起こります。

 

仮にAという詐欺師がいるとします。彼は言葉巧みにお金持ちに「ジャコウネココーヒーのビジネスは儲かりますよ。私が安全な仕入れ先を知っています。もちろん売り先も紹介します」という話をします。

 

お金持ちは喜んでこの話に乗るでしょう。さらに詐欺師Aは旧知のジャコウネコ飼育業者にこういいます。「金持ちがコピルアックを欲しがっているのでとにかくたくさん作ってくれ」と。彼らも当然乗り気になり、たくさんのコピルアックを作るでしょう。その間Aは金持ちを飼育場へ連れてゆき本当にジャコウネコを飼育しているところを見せて彼を安心させます。たいていは「ジャコウネコに餌をやらなければいけないので前金でお金を払ってくれないか?」というような話しで金持ちから前金で代金を受け取ります。

 

さて、次は売り先を紹介する番です。Aは金持ちにこういいます「売り先は日本で、いま日本人は帰国しているが、来月インドネシアに戻るのでその時あなたに会わせますよ」と。金持ちはこの話を信じます。

 

さて、そうこうしているうちに、ジャコウネコの飼育業者はAに「そろそろ販売したいのだけれどもどうだろうか?」と催促します。Aは金持ちから金をもらい次第支払いをするという約束をします。

 

そしてここら辺が、Aの引き際です。彼は金持ちから金をせしめ、当然供給者には支払いをせずにどこかへトンズラしてしまいます。金持ちは供給者に「豆をよこせ」と迫りますが、彼らはお金をもらっていないので渡すわけにはゆきません。

 

つまり作るだけ作った豆が買い手もいないまま宙に浮いていて、これを安価で販売しきってしまいたいがために私たちのような貿易業者やコピルアックの販売者に片っ端から連絡を取り、在庫をさばこうとしているわけです。

 

この手の話はこちらではいくらでもあります。しかしみなさんこう思われるでしょう。「金持ちは何でこんな単純な騙しを信じてしまうんだ?」と。その通りです。一見すれば売り先の相手が見えていないままビジネスに突き進むのはどうかしていると思います。

 

ところが、こういったホットな儲け話というのはやはり人の目をくらます効果があり、しかも詐欺師というのはこの手の話を相手に信じ込ませるプロなので、たいていは騙されてしまうのです・・・・・。

 

生豆の輸出の話をブログに書く予定でしたが、話がそれました。

 

次回へ続きます。

 

 

実はこのKoki’s Kopi Luwak特製コルクコースター、結構人気があり、昨日久々に増産を決定しました。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki