コピルアックブロク画像

Juwanaの霊媒師 その1

2013.11.26

実は今年の初めコピルアックの製造主任のGyanto(ギアント)が結婚し、子供が出来ました。

 

彼の妻は近隣の村の出身で名前は忘れましたがPanjunan村から近い村です。インドネシアではこういったご近所同士の結婚や幼馴染同士の結婚というのが結構多く、結婚披露宴もたいそうにぎやかに行われます。

 

ところで、これからジャコウネコのフン付コーヒー豆を洗浄しようとしていたある日のこと、Gyantoの姿をみて驚きました。前日まで普通にあった髪の毛が無くなり、丸坊主になっているではありませんか!?

 

「いったいどうしちゃったの?」と尋ねると、彼は照れ臭そうに「婚約したら一つだけ相手のわがままを聞く必要があり、彼女は坊主を希望した」とのこと。この時はまだGyantoは結婚しておらず、婚約者である現妻の言うことを聞いて坊主になったのです。

 

そんな話は初めて聞く話でしたので、相棒のイカサンに「オマエは当時、妻(婚約者)に何を要求されたんだ?」と聞いたところ、ムッツリして何も教えてくれませんでした。どうやら苦い思い出があるようであまりこの話題には触れられて欲しくない様子・・・・。

 

いつか彼の妻から何を要求してどうなったのか聞いてみようと思います。

 

これがイスラムの風習なのか、インドネシアの風習なのかよくわかりませんが、こういった日本では見ることが出来ない風習をいくつかここでは見ることが出来ます。

 

例えば割礼です。

 

ある日村で何かにぎやかなお祭りがあり、道が通行止めになっていたことがありました。イカサンの話によると、どうやら有力者の息子の割礼パーティーだそうで、かなり盛大に催されておりました。

 

「イスラム教徒はそうだよな・・・」とつぶやいたところ、イカサン曰く割礼はジャワ島ではイスラム教徒以外でも10歳頃になると慣習として行われており、キリスト教徒でも仏教徒でも男子であれば割礼するとのことでした。

 

おそらく以前の日本にもいろんな風習があったのかもしれません。節分の豆まきなど、私が小さい頃は節分の日の夜は家じゅうに豆を投げまくっていましたが、今ではそんなこともしなくなり、また多くの家庭でも豆はまかなくなったのではないでしょうか。自分で言うのもなんですが、寂しいものです。

 

ちなみに鬼を退治するために豆をまくという風習はインドネシアでも存在します。

 

イカサンに子供が出来る前、彼の妻が夜寝るときに彼女の足元で子供が座っている姿を見ることがしばらく続いたそうです。もちろん夢などではなく本当に座っているのを見たとのこと。

 

こういったとき、インドネシアでは宗教とは別にいわゆるシャーマンのような霊媒師に相談に行きます。たいがい村に一人は存在し、その霊媒師に占ってもらうのが常だそうで、イカサンも霊媒師に占いに行くことにしました。しかも自分の住んでいる村ではなく、だいぶ離れたJuwana(ジュワナ)という漁村にある、人から紹介された良く当たるという霊媒師です。

 

霊媒師にイカサンの妻の様子を話したところ、この霊媒師から「これはあまり良くない前兆の可能性があるのでお祓いをする必要がある」。「どうやら隣の家にある井戸から悪い霊が出てきているようなので、まず自分の口の中にKacang(ピーナツ)を入れ、オマエの家を背にしてその井戸に向かって吐き出しながら隣家の境界線を歩きなさい。真夜中、誰も見ていないところで」。

 

という指令が出ました。

 

口の中にピーナツの豆を入れ「ププッ」と吹き出しながら歩くイカサンの姿を想像し、思わず吹き出してしまったのですが、彼は忠実にそれを実行し、その後彼の妻が子供を見ることは無くなったそうです。

 

それ以来イカサンはこの霊媒師にべったりで、「寒気がする」、「肩がこる」、「妻の機嫌がなかなか治らない」といっては彼のもとに行くようになりました。

 

そんな話を昔彼から聞いたことがあったのですが、ある日、ついにイカサンが私に霊媒師を紹介したいという話になりました。私はほとんどすべての場合イカサンが誰かを私に紹介したいと言った場合、それを受け入れておりましたが、今回の霊媒師の話はまったく乗り気ではありませんでした。

 

私が霊など信じていないということはもちろんですが、Juwanaまでバイクで行く気にはなれなかったからです。

 

お恥ずかしい話ですがその当時、痔の調子が大変悪く、30~40かけてバイクでJuwanaまで行くくらいだったらPanjunan村でフテ寝でもしていたい気分だったからであります。

 

「オレの痔をなおせるんだったらJuwananに行ってもいいぞ」と冗談で言ったところ、彼は「霊媒師に聞いてくる」とのこと。

 

「本当か!?」冗談で言ったのに。本当に彼はいそいそと一人でJuwanaに出かけたのであります・・・・。

 

「もし霊媒師が痔を治せるって言ったら?? この痛みからすぐにでも解放されるとしたら!?」

 

頭では霊など信じていないもののもしかして・・・・。イカサン、Come back soon from Juwan!!

 

話は次回へ続きます。

 

JuwanaはPatiの隣にある街で、比較的大きな漁港があります。PatiのPasarに置いてある魚は全てここで水揚げされたものです。

 

この写真はJuwanaにある池の写真です。雨期はこの池でBandeng(バンデン=キャットフィッシュ)と呼ばれる魚の養殖をしており、乾季は塩田に変ります。Bandengは中部ジャワでは比較的よく見ることが出来、大変おいしい魚です。Bandeng専門のWarung(屋台)もPatiにはあります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki