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コピルアック(コピルアク) おいしいコーヒー あのサンプル実は・・・

2012.10.10

昔Men in Blackという映画をテレビで見たことがあります。ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが主演です。

 

宇宙怪獣の侵略から秘密組織MIBが地球を守る・・・・。という内容です。

 

ウィル・スミスが秘密組織MIBの勧誘テストを受けた時、彼はVs怪獣の射撃テストで女の子の人形を撃ちました。「なぜお前は女の子を撃った?」とのトミー・リー・ジョーンズの問いに、彼は「だって、こんな夜中にひとりで出歩く女の子なんて普通じゃないだろ?」と答えました。

 

ほかの候補者で女の子を撃った者はいませんでした。つまりほかの候補者は「女の子=無害」という先入観があったのです。

 

さて前々回の「野生のジャコウネコからとれたコピルアック」の話に戻りたいと思います。

 

前回赤い実を丸ごと食べるジャコウネコと皮をむいて食べるジャコウネコがいる話をブログで書きました。皮をむいて食べるものからしか良品は取れません。つまり「赤い実入りのフンは購入したくない」という打ち合わせのためにKeletへ向かいました。

 

事前に「これは結構難しいだろうな」と予想していました。気まぐれでジャコウネコは皮を吐き出したり、皮ごと食べたりするかと思ったからです。

 

ところがKeletに行ってみて、問題は解決しました。

 

Keletの養猫場にある一人の男性がいます。実は彼はジャコウネコの飼育を担当していますが、この仕事に就く前は「猫のフンさがし」を山でしていました。つまり、彼は山に入り、ジャコウネコのフンを拾い仲買人に販売していたわけです。

 

結局彼はKeletのリーダーの誘いで仲間に加わり、フンさがしはやめたのですが、彼からいろいろな話を聞くことが出来ました。

 

彼の話によると、野生のジャコウネコは確かに赤い実は食べるのですが、皮も一緒に飲み込む傾向が強いそうです。そのため、フンに含まれる赤い実の割合も多くなります。

 

飼育されているジャコウネコが皮を吐き出すようになるには、個体差があるものの平均1か月半くらいはかかるとのことでした。とはいえ、「この猫はまだ皮も飲み込む、この猫はもう皮を吐き捨てる」というのは把握できるわけです。

 

このことがわかり、Keletからも選別したものが入手できるようになったのですが、そこで一つ飼育係が言っていた言葉が気になりました。

 

「野生のジャコウネコは赤い実を丸ごと食べる傾向が強い」。つまり、前回のブログで記載した通り、私たちの経験上、それを精製すると不良豆が出てくる確率が高くなるということになります。

 

また彼の話によると、「雨期にとれたジャコウネコのフンはすぐに雨で洗い流されてしまう」ということです。インドネシアの雨期はだいたい11月頃から始まり、約6か月続きます。

 

「乾燥せずに精製したコーヒーはあまりおいしくなかった」というこのブログもご参照いただければと思います。

 

そこで彼の話を聞いてふと、以前取り寄せたことがある、前々回のブログに出てきたあの「野生のジャコウネコからとれたコピルアック」とうたったサンプルのことを思い出しました。あれは実は・・・・。

 

ここから以下はあくまでも私の想像であります。

 

そのサンプルはあまりおいしいと感じなかったため、すぐに購入の検討から外すことにいたしました。そしてほとんど忘れかけておりました。

 

ところが元ジャコウネコのフンの採集の仕事をしていたKeletの彼の話を聞いて思ったのは、「実はあれは本物だったのではないか?」ということでした。この業者だけは頑なに生豆でのサンプル出荷を拒否しておりました。その理由はわかるような気がします。

 

つまり、皮を吐き出さないで採集されたものを精製しても生豆はほとんどが不良豆のため、これを見せることは、はばかられるのです。もし仮に私がこの業者の立場であっても、絶対に生豆はサンプルとして出荷しないでしょう。

 

いずれにしてもLJAとしては味の良いコピルアックを日本に届けたいと考えております。

 

帰りの車の中で相棒のイカサンがKeletでお土産にもらったSingkong goreng(シンコン・ゴレン)をほおばりながら言いました。「ねえ、Koki、昔取り寄せたあの粉のサンプル覚えてる?あれ実は本当に野生のジャコウネコからとれものだったのかもしれないね・・・・。」

 

私もイカサンもまだウィル・スミスには遠いようです。

 

 

                       

Singkongはキャッサバのことです。Gorengは揚げるという意味になります。キャッサバを揚げただけのシンプルな食べ物ですが、とてもおいしいです。

 

Samai Jumpa Lagi,

Koki