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インドネシアとベトナムのコーヒー その2

2013.11.22

私がサラリーマン時代には毎月決まってある一定額の給料が自動的に口座に振込されておりました。サラリーマンなのでもちろん当たり前のことです。

 

しかしいざサラリーマンをやめて起業をしてみると、毎月決まった金額が自分の口座に振り込まれるありがたみというのがひしひしとわかります。これは起業する前、頭では十分理解できることでしたが、いざ給料がぱたりと止まり起業したばかりで売り上げも全くなく、貯金で食いつなぐ日々が続き身をもってして初めて理解できることです。

 

おそらく同じ状況にあるのが漁業や農業に従事している人ではないかと思います。悪天候、異常気象などで収穫が減った場合には、実際に手にするお金というのはモロにその状況を反映し、自分の生活を直撃するはずです。極端な話ですと、今まで朝昼晩、3度の食事にありつけていたのが、2食、1食になるという状況ではないかと思います。

 

もちろんこれは日本に限ったことではなく、インドネシアでも同じです。

 

コピルアックのビジネスは中部ジャワ州のPati県にある村で行われております。中部ジャワというのはインドネシアの穀倉地帯として有名で、米、野菜、塩、砂糖などを国内の他の島々にも輸送しております。またコーヒー農家も多く、ジャコウネコを飼育しているMuria山では良質なコーヒーが収穫できることでも知られる土地柄です。

 

つまりこの地域は漁業、農業が盛んで多くの人がこれらの仕事で自分の生活の生計を立てていることになります。しかし、この基盤がもろくなってしまうといったいどうなるのでしょうか?

 

もちろん先ほど述べましたように人々の生活を直撃し、これらの人々の消費が滞れば地域全体の経済が大きなダメージを受けます。

 

さて、基盤がもろくなるということですが、この主な原因は海外からの安い輸入品になります。最近こちらで見かけるのは砂糖です。先般のブログにも記載しました通り砂糖は安価な中国製が市場を席巻し大きなダメージを受けました。地域でサトウキビ畑は本当に山ほどあるにもかかわらず、あまりにも安価な中国砂糖が市場に入ってきてしまう為、地域のサトウキビ畑から精製された砂糖も市場ではかなり価格を低くしないと売れません。そこで中部ジャワの砂糖製造のビジネスにかかわっている人々は「輸入品反対」のデモをジャカルタで行ったと聞いています。

 

ではコーヒーはどうなのでしょうか?

 

実は中部ジャワのコーヒー農家を見ている限りにおいては安いベトナム製のコーヒーが輸入され、コーヒー農家が窮乏を訴えているという話は今のところまだ聞きません。しかしこれは時間の問題ではないかと私は考えております。

 

と申しますのもインドネシア全体を見た時、最近のトレンドはロブスタをやめてアラビカを作りだす傾向にあります。仮に良質のアラビカが収穫出来れば輸出で稼ぐことが出来るからです。国内で消費されるロブスタの価格というのは非常に安く設定されており、現在のインドネシアの物価上昇とロブスタの生豆価格の上昇率というのは釣り合っていないと思います。

 

今のインドネシアは数年前と比べると明らかに物価が上昇しており、ロブスタを作っていたのでは割に合わないのは理解できます。

 

そんな状況の中でもし安いロブスタのコーヒーがベトナムから入ってきたらどうなるか??

 

もう何となく想像はつきます。中国製の砂糖が市場を制圧したようにベトナムのロブスタがインドネシアのコーヒー市場を制圧してしまうかもしれません。そしてコーヒー農家に残された道は少ないでしょう。

 

1. 農家をやめてしまう。2. 高品質のロブスタを作りベトナム製と差別化させる。3. アラビカに替えてしまう。といったところではないかと思いますが、いずれにしても近い将来インドネシアのコーヒー産業というのはかなりの転換期に差し掛かるのではないかと感じています。

 

私個人的な感想としては、意外と2番目の高品質のロブスタというのは結構インドネシア国内で需要が高まってくるのではないかと思います。いろいろなコーヒーを現地で飲みいろんな人と話しているとわかるのですが、実は日本人には感じることのないロブスタのうまみというのをインドネシア人は感じることが出来るのではないかと思います。

 

そのため、美味しいロブスタコーヒーを栽培する産地はブランド化され、コーヒーのビジネスは以前にもまして繁盛するかもしれません。最もそういったコーヒー産地というのは一握りになってしまうかと思いますが・・・・。

 

一見すると普通の山に気が植わっているように見えますが、手前はアラビカの木になります。こんな感じで至る所にコーヒーの木が植わっており、山全体がコーヒーで覆われているという感じです。今年3月のMuria山の風景です。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki