コピルアックブロク画像

インドネシア 高級コーヒーにシフトするか? その3

2013.11.16

前回、「今までインドネシアで主に生産されているロブスタ種の栽培をやめてしまい、輸出用でアラビカを始める農家が増えている」という内容のブログを書きました。

 

このブログを書きながら私が思い出していたのは15年以上前の中国です。

 

皆さんが中国に対して持たれる産業のイメージというのは安価な製品を製造し、海外へ輸出をするというものではないかと思います。もちろんこれはその通りなのですが、例えばプラスチックを作るための原料、つまり石油などはおそらく多くを外国から輸入しているのではないかと思います。

 

今ふと頭に思い浮かんだのがプラスチックというだけでありまして、それ以外でも産業に使用される原材料というのは数えればきりがないくらいまであります。もう一つの例が「塩」です。

 

塩というのは工業用の化学薬品、例えば苛性ソーダ等を作る際に必ず使われるもので、これが無いとほとんどの工業製品というのは生産が出来なくなるくらい重要なものです。以前、中国というのは塩の一大輸出国でした。ところがある時期を境に輸出国から輸入国へポジションが変わりました。今でも塩から出来る化成品が塩の供給不足で大幅に値上がりしたのを良く覚えております。

 

これはお察しの通り中国が海外から完成品を輸入することを止め、自国で原材料を調達し、完成品を作り、外国へ輸出をするというビジネスモデルが完全に確立されたためこのようなことが起こりました。当時私は苛性ソーダや塩酸など化学薬品を大手の工場に販売する仕事を行っていたのですが、当時は各工場に値上げのお願いに行くというつらいことばかりをしておりました。

 

ひとつの国のビジネス方針の変換が世界にもたらす影響というのは凄いものだと実感した出来事であります。

 

さて、話は戻りましてインドネシアのアラビカとロブスタの関係です。

 

一般的にアラビカは高級種、ロブスタは缶コーヒーなどに使用される低グレードの豆と言われております。ところがインドネシアで飲まれるコーヒーというのはほとんどがロブスタで私がインドネシアに滞在している中で、コピルアック以外でアラビカのコーヒーに出会ったことはありません。

 

これはインドネシア人の味覚、コーヒーの飲み方が関係しております。ロブスタというのは苦味が強く酸味が少ない品種なのですが、インドネシア人はこれをかなり深めに焙煎して、砂糖をどっさり入れて飲みます。一般的には暑い地域、国ではこのような飲み方が好まれると聞いたことがあるのですが、インドネシアはまさにその飲み方の典型です。

 

アラビカの栽培がどんどん盛んになり、しかも日本を含む外国人がグレードの高い豆を作るべく技術指導を行っておりますので、どんどん豆のレベルが上がり、今まではトラジャやマンデリンそしてコピルアックなどの高級コーヒーのみがインドネシアでは有名であったのが、今後は市場でそれ以外でもグレードの高いアラビカが出始めるのも時間の問題ではないかと思います。

 

それではロブスタは?? 輸出用でロブスタをやめ、アラビカばかりを作ってしまえばロブスタの生産量は落ち込むはずです。しかしインドネシア人の嗜好は完全にロブスタで急に「アラビカが好き」という具合にはならないはずです。私の感覚ですとおそらくアラビカの持つあの酸味がインドネシア人の好みから外れるのではないかと思います。

 

生産量が少なくなったロブスタを補おうとすれば、上記のような状況のため国内生産が増えることは無いため、外国からの輸入に頼るしかないわけです。

 

外国?? 近隣でロブスタが収穫できる国・・・・。それはベトナムです。

 

私自身この話を聞いた時には驚きました。インドネシアがロブスタをベトナムから輸入している!?

 

おそらく一昔前でしたら信じられない出来事でしょうが、こういったことが実際に起きているのがコーヒー産業の現実で、この傾向は今後ますます強くなるのではないかと思います。しかもベトナムのロブスタというのは激安という話を聞いております。

 

そうなると、インドネシアのロブスタの運命はいったい??

 

次回ここら辺の話をブログに書いてみたいと思います。

 

 

バティック布の上にコピルアックとチョコレートを乗せて撮影してみました・・・・。

 

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki