コピルアックブロク画像

インドネシア 高級コーヒーにシフトするか? その2

2013.11.11

もう10年以上前のこと、当時のパソコンはほとんどがブラウン管でまだ液晶画面のパソコンは珍しかった時代がありました。

 

液晶の画面を製造するにはコスト及び技術がまだ量産には追い付かず、各メーカー大変苦慮していたのを良く覚えております。いずれにいたしましてもこの液晶の技術というのはその当時、日本が最先端をいっており中国や韓国はとてもまねの出来るものではありませんでした。

 

ところがです。今はこういった液晶の技術というのは中国、韓国ではもう当たり前に量産で製造することが出来、日本でパソコンの液晶を作っているメーカーはほとんどなくなったのではないでしょうか?

 

こういった中国や韓国が日本にキャッチアップした原因というのは日本自身にあると言われています。私の知っているある大手の液晶工場では昔、社員のパスポートを会社で預かっているところがありました。これはなぜかというと金曜日の夜に社員が韓国へ渡航し、土曜日と日曜日に韓国でアルバイトをしてしまうのを防ぐためです。

 

アルバイトとは、韓国の液晶工場で製品の立ち上げの手伝いをすることです。つまり自分たちが日本の会社で習得したノウハウを韓国で売っていることになります。こういった設備産業というのは設備とノウハウがあればある程度の製品は出来てしまうため、アルバイト代も結構もらっていたようです。

 

さて、昨日のブログの話に戻りたいと思います。今まではあまり良いコーヒーが採れないと言われていたインドネシア。しかし最近では少しずつ事情が変わってきています。

 

コーヒーの栽培には先にあげた液晶の例のようにノウハウがあり、「どうやったら美味しいコーヒーが出来るのか」を世界中のコーヒーの産地ではいろいろ研究しております。例えば以前何度か出てきたコピルアクの精製所があるPatiから一番近いJolong(ジョロン)村では、コーヒーを買い上げる第三セクターの指導者が肥料や接ぎ木に関して農家を指導しております。

 

また、中部ジャワで美味しいコーヒーが採れる産地で有名なTemanggung(トゥマングン)などは他の地域に乞われて技術指導に出向いているという話を聞いたことがあります。

 

つまり、良いコーヒーを作るためのノウハウの委譲が各地で起こっているわけです。

 

そしてそれに拍車をかけているのは外国人です。彼らは自国に良いコーヒーを輸出するためにコーヒー農家を指導して美味しいコーヒーの作り方を伝授し、出来のよいコーヒーを輸入しております。もちろんこの中には日本人も含まれます。

 

こういった美味しいコーヒー作りの方法が確立されてくると、当然インドネシアのコーヒーの品質が全体的に上がり、今までは「インドネシアのコーヒーはちょっと・・・」とインドネシアのコーヒーを敬遠していた外国の輸入者はインドネシアのコーヒーに注目し始めます。

 

例えばインドネシアで有名なコーヒーと言えばトラジャやマンデリンなどありますが、無名の産地の無名のコーヒーが実は結構おいしく輸入品としてのグレードに十分耐えうるという結果も出始めています。

 

そしてそういう状況になるとインドネシアのコーヒー供給者の心情はどうなるかというと、「レギュラーコーヒーのグレードに耐えうるような輸出用のコーヒーをうちも作りたい!!」となるはずです。

 

実はこういったことが現在インドネシアの各地で発生しております。インドネシアで栽培されている主なコーヒーの種類はロブスタですが、ロブスタはレギュラーコーヒーとして使用されることはまれで、輸出用のレギュラーコーヒー用にアラビカの栽培を始めるわけです。ロブスタの栽培をやめてしまい・・・・。

 

では、インドネシアのロブスタ、国内消費ではなくてはならないものですが、いったいどうしてしまうのでしょうか??

 

次回へ続きます。

 

 

コピルアクの精製工程も実は簡単なように見えていくつかのノウハウがあります。ただごしごしジャコウネコのフンを洗えばよいというものではなく・・・・。

 

写真は精製途中のコピルアクのパーチメントです。この状態の豆を乾燥させてパーチメントを割ると中から生豆が出てまいります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki