コピルアックブロク画像

インドネシアでの小売りビジネス3

2013.10.28

さて、ここ数回インドネシアの小売りビジネスに関してブログを書いておりますが、私たちのコピルアクビジネスはいったいどんな取引をしているのかにつきまして簡単にご説明いたします。

 

弊社、LJAインドネシアはジャコウネコを飼育している業者からジャコウネコのフン付豆を購入し、それを精製して中からコピルアクのコーヒー生豆を取り出す作業をしております。

 

この際まずは少量のジャコウネコのフン付豆を購入して、中の豆に問題ないかどうか検証します。問題が無いようでしたらそのロットを購入するという手順ですが、お金はジャコウ猫のフン付コーヒー豆が到着したその日か翌日に振り込みをするというようになっております。

 

ところで、ビジネスではこういった「物と金の受け渡し」が同じタイミングであれば、物を渡す側からすれば大変リスクが少ないのですが、金を払う側からすると、コピルアクを精製し、中からコーヒー生豆を取り出し、日本に到着し、製品として販売するまでにはかなり時間がかかるため「お金の支払いは製品を販売してからにしてほしい」というのが本音になります。ところが通常のビジネスではなかなかそうはゆきません。

 

先般このブログで記載しました通り、インドネシアのPsar(市場)に出店している店に何かを販売しようとすると店側は必ず「売れてから払う」という取引がほぼ絶対条件になります。いわゆる委託在庫として商品を保管しておき、お客さんに売れた分の代金をメーカーに支払うということです。この商法、どこかで聞いたことがあると思ったのですが、イメージとして一番近いのが「富山の薬売り」ではないかと思います。

 

ご存じの通り一般家庭に薬が満載された箱を薬売りが置き定期的に家庭訪問をし、使用した分の薬を徴収するというシステムです。最近で思い当たるこれと同じ商法は「オフィスにお菓子を置くグリコ」のシステムです。グリコの販売者は定期的に事務所を訪れて集金(簡易型自動販売機)をするわけですが、この方式はインドネシアのPasarでは一般的な取引になります。

 

実は以前何度か書いております通り、コピルアックのビジネスをする前にいくつかのビジネスで失敗をしたことがあります。その失敗の一つが「売り掛け金の回収」でした。タイからバイクの部品を輸入し、インドネシアの国内で販売をする際、中部ジャワの首都、Semarangにある中規模のバイクの部品専門商社に部品を卸すことになりました。取引条件は「翌々月末に現金払い」・・・・。とても抵抗のある取引だったのですが、ある信頼のおけるインドネシア人からの紹介ということもあり、この条件を飲んで取引を開始しいたしました。

 

彼らの主な販売先はBengkel(ベンケル=修理店)で、Bengkelは一般消費者に販売をした分だけこの専門商社に支払いをする方式、つまり委託販売方式でこの専門商社と取引をしておりました。

 

これは何を意味するかというと、仮にBengkelの売り上げが悪いとこの専門商社は現金を回収できず、LJAへの支払いが滞るという状況になります。通常の会社ですと、何としてでも現金を用意して支払いに充てるわけなのですが、この会社は残念ながら弊社に支払い遅延を要請する運びとなりました。

 

当初この会社には絶対に支払い遅延だけはしないように散々くぎを刺し、了解も取り付けていたのですが、彼らも「無い袖は振れない」とのこと・・・・。

 

ついにトラックで彼らの事務所に乗り付けて在庫で置いてあった部品を回収し、その後彼らとは取引を一切しない結末になったのであります。

 

ビジネスを立ち上げる際、お金がいろいろ必要になります。特にそれが新製品であれば広告費、プロモーション費用は相当出てゆく覚悟が必要でしょう。しかし、インドネシアでビジネスを始める際には、「委託在庫方式」に耐えうるだけの資金力が必要であることを痛感いたしました。

 

現在インドネシアの一般消費材で活躍している日本企業は、味の素、ユニ・チャームなどいくつかありますが、そういった企業はおそらくこの委託在庫方式という壁を乗り越えて大きくインドネシアで成功したのではないかと思います。

 

今、LJAインドネシアのメインビジネスはコピルアックの精製と、日本への輸出ですが、いずれは相棒のイカサンとインドネシアの市場で何か製品やサービスを販売する仕事に再度チャレンジしたいと思います。

 

この写真、私が手にしているのはAutan(アオタン)という蚊よけ薬ですが、PasarでもToko Kecilでもコンビニでもどこでも販売しております。単価は1つRp500(日本円で約5円)。このAutan、猛烈に蚊よけの効果があり、インドネシアではメジャーな一般消費財ですが、こういった単価の安い物で量が出る商品の代金回収管理、結構大変だろうな~といつも思うのであります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki