コピルアックブロク画像

野生のジャコウネコの供給者は本物? 

2012.10.08

以前、コピルアックとは別のビジネスでちょっとトラブルになったことがあります。

 

売掛金の回収が危うくなったのです。LJAインドネシアではバイクの部品をタイから仕入れてインドネシアで販売するビジネスも行っています。インドネシアのバイクの市場というのは世界でも有数の巨大マーケットとして有名です。そのため多くの部品メーカーがこの市場に参入してきます。

 

ところが欧州危機でもろに影響を受けたのが中国です。多くの中国のバイク部品メーカーは世界各国に販売網がありますが、欧州での販売不振を他国のマーケットで取り返そうと、なりふり構わずシェアー獲得に血眼になってきました。

 

そのため、もともとロープライスであったものをさらに値下げをしたため、ミドルプライス、ハイクオリティーの弊社取扱い部品も価格競争のあおりを受けるようになりました。今までは価格が高くても品質が良かったため問題はなかったのですが、Made in Chinaがもう信じられない価格で攻勢をかけてきたため弊社のバイク部品の売れ行きが目に見えて悪くなったのです。

 

LJAインドネシアの顧客は2つに分かれます。一つは「バイクの修理店」、もう一つは「卸売会社」です。バイクの修理店は店舗数が多くても1店舗の購入数量が少ないため問題は発生しなかったのですが、卸売会社のある一社の支払いが滞ってしまったのでした。

 

その卸売会社は中部ジャワの州都スマランに事務所を構える中堅どころの会社でした。社長とは親しく付き合いをしていたため、残念でならなかったのですが、私と相棒のイカサンでスマランに出向き打ち合わせをした結果、分割で支払うこと、そしてその間の商品供給はストップすることで決着がつきました。

 

この社長には弊社がコピルアックのビジネスを始める話はしたことがあり、今回の件を社長が申し訳ないと思ったらしく、お詫びとして「野生のジャコウネコから採れたコピルアックの供給者を紹介する」という話が後日来ました。

 

以前、何人かに、野生のジャコウネコのコピルアクがあれば紹介してほしいという話をしたことがありました。コピルアックを特産品としてもつインドネシア国内でも、野生のジャコウネコから採れたコピルアック供給者はあまり多くなく、信用していいかどうかはやはり「?」だったのであります。

 

支払い遅延の件もあり、私としてはあまりこの会社の紹介でビジネスをするのは乗り気ではなかったのです。日本であればこれは当然のことです。ところが相棒のイカサンは別の意見を持っておりました。

 

こういったケースで相手がお詫びの気持ちを示している時に、無下にそれを断るのは社長のプライドを傷つけることにもなるので、ひとまず彼が紹介してくれた野生のジャコウネコからとれたコピルアックの供給者に連絡だけはしてみたほうが良い。とのことでした。

 

実はこういった、ビジネスの習慣というか、やり方の違いが日本とインドネシアでは異なることがたまにあります。よほど理にかなっていないと思われる場合以外、たいてい私はイカサンの意見を採用するようにしています。インドネシアでビジネスをさせてもらっている以上、極力インドネシアのビジネスのやり方に合わせたいと思うからです。

 

そこで翌日この野生のジャコウネココピルアックの供給者に連絡をすることにしました。東ジャワ州のある場所にあるこの供給者はインターネットでWebを公表していませんでした。積極的に営業活動はしておらず、今回は知り合いからの紹介のため相談に乗るとのこと。

 

毎月おおよそどれくらい供給できるのか? 価格はいくらか?等いくつか質問をしてみても、「供給量は月によってまちまちのため何とも言えない」「価格は時価」との回答。

 

その時点で「なんかちょっと怪しいな」とは思ったものの、確かに彼が言うことはもっともだという思いもあり、サンプルを取り寄せて味を見てみることにしました。

 

通常我々がサンプルを取り寄せる際は「生豆」に限っています。焙煎済みのものでは焙煎具合によって味が変わるため、よろしくないのです。とくに深煎りにし過ぎてしまうとコピルアック独特の風味があまり感じられず、サンプルは生豆での購入が必須になっています。

 

ところがこの供給者だけは頑として生豆での供給を拒否し、絶対に焙煎済みのものでしか供給できないとのこと。

 

この時点でもう半分は「偽物だな」と思っていたのですが、まあものは試しとほんの少量を取り寄せてみることにしました。もちろん有償です。価格も通常のコピルアックの価格と比べるとだいぶ割高でした。

 

数日後、粉状のコピルアックがPanjunanに到着しイカサンと二人で飲んでみることにいたしました。まあ上記のいきさつもあり、あまり期待していなかったのですが・・・・。

 

コピルアックを飲んでみてイカサンと私が出した結論は「たぶん偽物だろう」というものでした。その前にいくつかサンプルを取り寄せてみた中でもっともおいしくないと感じたからであります。たしかにコピルアックの味の特徴は出ているのですが、なんというか、味に雑味があるというか、なんというか・・・・。

 

紹介をしてくれたスマランのバイク部品卸会社の社長には、理由を告げ、この供給者との取引は見送ることにしました。そしてその後すぐにこの供給者のことは忘れてしまったのであります。

 

結局はこの数か月後にKeletの養猫業者と出会い、彼らから提供を受けた豆を使用することにしました。そして自分たちで精製をし、フンからパーチメント、そして生豆を取り出す工程を始めたのです。

 

ところが、この工程を自分たちで行ううちに、しばらく忘れていたあの「野生ジャコウネコのコピルアック」の供給者を思いだすようになりました。

 

「あの供給者、実は偽物ではなく本当に野生のジャコウネコからとったんじゃないか!?」

 

・・・・次号へ続きます。

 

                       

 

インドネシア風目玉焼きです。結構おいしいです。

 

Samapi Jumpa Lagi,

Koki