コピルアックブロク画像

コーヒーの接ぎ木3

2013.10.18

さて、もう台風前のように秋なのに夏日は勘弁してほしいと思う今日この頃ですが、ようやく夜は完全に涼しくなりました。

 

ところで、皆さんが「インドネシア」というとどんなイメージをお持ちでしょうか? おそらく多くの方は熱帯雨林気候の代表的な地域で年がら年中暑いと思われているかもしれません。

 

確かにインドネシアは年がら年中暑いは暑いのですが、実は地域によってかなり差があり、例えば先般私が訪問しておりました西ジャワ地方、つまりジャカルタの東側ですが、ここはかなり涼しく夜はクーラーも扇風機もいらないくらいです。

 

しかしながら弊社がジャコウネココーヒーを精製しております中部ジャワ州では夜でもやはり暑く、風通しの悪い部屋では少なくとも扇風機は必要になります。しかし外は昼間に比べるとかなり涼しくなり、その点では日本の夏とは大違いで結構過ごしやすい環境になるのではないかと思います。

 

インドネシアと一口に申し上げましても国土は世界第15位、人口は世界第4位というかなりビッグカントリーなので、それぞれに地域性が色濃く映し出されており、ジャワ島だけでもなかなか飽きることはありません。

 

さて、昨日の話の続きに戻りたいと思います。接ぎ木をしていない地域、Muria山のKeletの話です。

 

実はこの地域のコーヒー農家というのはほとんどがコメ農家との兼業で、同じMuria山にあるJollongはほとんどのコーヒー農家が専業であることとは異なります。

 

弊社はこのKeletにあるジャコウネコを飼育している業者からジャコウネコのフン付豆を購入し、自社で精製作業を行っているのですが、コーヒーのレッドチェリーはこのKeletにある業者が近隣の農家から購入し、それをジャコウネコに餌として与えているわけです。

 

このコーヒー農家の多くが昔からコメ農家とコーヒー農家を兼業しているわけなのですが、例えばコーヒーを主としている農家が多いJollongのコーヒービジネスの仕組みというのは結構単純で、「第三セクター」のみにコーヒーの赤い実を販売いたします。第三セクターとは、国とある企業が共同でコーヒーの精製工場を経営し、出来上がったコーヒー生豆を国内外の市場へ販売するわけです。

 

農家からレッドチェリーを買い上げるルートというのは仲買人を通して行われるもので、イメージとしては「収穫量のすべてを買い上げる代わりに価格を安くするように」というビジネススタイルになります。この場合、ある程度コーヒー農家の生活は保証されますが、コーヒーのビジネスで豊かになるというのはあまりにも安く仲買にから買い上げらてしまうので難しいかと思います。また、コーヒーに与える肥料や接ぎ木のやり方なども基本的に第三セクターが主導で農家の人々を指導してゆきます。

 

ところがKeletでは第三セクターが介在することは無く、個人が自由に販売をしております。そのほとんどが仲買人ですが、値段の折り合いがつかなければKeletのコーヒー農家は彼らに売ることは致しません。なぜならコメ作りという糧を得る職業を確保しているため、あえて安値で販売する必要はないわけです。

 

とはいえ彼らもお金が必要になるため、価格交渉はいたしますが、基本的なスタンスとしては「購入希望者がいれば売る」というものです。つまりあくまでもコメ作が主になり、コーヒー作りは従というわけです。

 

このような状況の為、Keletのコーヒー農家というのはコーヒーの収穫以外、Jollongのようにコーヒーに肥料をやったり接ぎ木をしたりといった手間のかかる作業は一切せず、コーヒーの森をそのままの状態でキープ(もしくは放置していると言ったほうが良いでしょう)しているわけです。

 

確かにこういった豆は立派な豆かというとさほど立派な豆ではないのですが、大昔の豆の原型がそのまま残っているということで、珍しい豆として毎年決まってある程度の数量をヨーロッパに輸出しているということです。

 

昨日のこちらのブログでは味を少しずつ変化させている森永チョコモナカアイスの例を記載しました。インドネシアの豆に限らず洗練された豆というのは接ぎ木や校配合などによりチョコモナカのように味を変化させているのかもしれません。

 

しかしKeletの豆というのはその真逆で、大昔からまったく変化のない、ある意味珍しい豆という位置づけになります。現在お届けしている弊社のコピルアック アラビカはこのKeletで採れたアラビカを使用しております。

 

 

写真はMuria山の中腹にある水田です。これから山頂に入るにつれコーヒー農家の所有するコーヒーの森が増えてまいります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki