コピルアックブロク画像

コピルアク 品質と価格

2013.9.30

現在私はコピルアクの精製作業と輸出業務のためインドネシアに滞在をしております。そろそろ精製工程も佳境に入り、輸出の手続きもぼちぼち始めるところであります。

 

さて今回コピルアクの調達で苦労したのはなんと言っても生豆の確保でした。ジャコウネコにえさとして与えるコーヒー生豆は良質なものである必要がありますが、先般このブログで記載しましたとおり雨季の長雨の影響で良質の豆が取れず、相棒のイカサンとムリア山の農家を当たり、運よく良質な生豆を生産できる農家を探し当てることが出来ました。

 

また、コピルアクの品質はもちろん生豆の質に大きく影響をされるのですが、実は精製工程の中でも味を向上させるための工夫の余地がまだあることに気がつきました。

 

例えばパーチメントの剥離工程です。今までは機械でパーチメントを剥離しており、完全にパーチメントが剥がれない状態のものも良品として流出してしまうことがあったのですが、今回パーチメントの工程を人手作業にし、選別工程の人員も増やすことにいたしました。敢えて「パーチメントは生豆に残っていることが前提」という内容の工程にしたわけなのですが、今までは「機械で剥離しているのだから全部剥がれているはず・・・・」という心理が働きスルーしてしまっていたものも、「パーチメントは必ず残っている」という見方に変えてみたところ、大幅にパーチメント残不良が減りました。

 

その他にもいくつか改善点が見つかりましたが紙面で記載するのにはボリュームが多すぎるため、いずれ機会を改めましてコピルアク生産工程改良のお話はブログに記載したいと思います。

 

弊社の行っておりますのは買い付けではなく、生産になります。そのためコピルアクが皆様のお手元に届くまでの価格の内訳は精製工程以降は輸出入、焙煎にわたり全て把握しているのですが、なかなか現状での価格というが厳しい状況になってきているのも事実であります。

 

と申しますのも、現在インドネシアはかなりインフレで、ガソリン価格なども10%以上は上昇しております。食料、飲料も当然のごとく上昇しており、コーヒーのレッドチェリーの購買費用も人件費高騰の影響、またコーヒー自体の相場価格が上昇基調にあることから、最終的にコピルアクの価格も上がる傾向にあります。

 

しかし、運よくインドネシアルピア安の影響もあり、弊社ではコピルアクの価格は据え置きとさせていただくことに決定いたしました。

 

価格と品質。重要な問題と常々心得ております。

 

だいぶ昔に吉野家前社長の阿部氏がどこかのテレビ局のインタビューに答えていたのを鮮明に覚えております。吉野家は以前倒産の危機に陥ったことがあります。たしか20年以上前の話だと思いますが、その原因として阿部氏いわく「品質を下げて、値段を上げたのでお客様が離れていった・・・・」とのことでした。

 

生産者、サービス提供者としてはどうしても利益を優先するあまり、上記のようなことを行う誘惑に駆られることは否めないでしょう。しかしこれはどうしてもやってはいけないこと・・・・。

 

何とか良質のコピルアクを適正価格で皆様に提供できるよう、企業努力を怠るまいと心に誓った今回の精製作業でした。

 

今回精製したコピルアクの生豆は10月後半に日本に到着し、検疫、農薬検査を経た後に皆様のお手元にお目見えいたします。

 

是非お楽しみに!!

 

 

 

これはインドネシアのスタッフたちと一緒にコピルアク生豆のパーチメントを剥離している作業になります。洗浄、乾燥を経てコーヒー豆を覆っているパーチメントを剥がす必要が有りますが、これを手作業で行うようにいたしました。気の棒でパーチメントつきのコピルアク生豆をたたくわけなのですが、こうしても豆は割れず、パーチメントだけが割れます。

 

この木の棒の重量が思いのほか後々効いてきて、しばらくの間筋肉痛が取れませんでした。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki